信託銀行とは?日本における信託銀行の概要

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信託銀行の行う主要業務の中に信託というものがありますが、信託の意味はその名の通り信じて託すということで、自分自身の持っている財産を相手の名義にして託すということです。機能としては他人名義の財産を自分の名義=信託銀行の名義として運用します。また、証券会社などが顧客から預かった資産を信託銀行に預けますが、これは投資家からの預かった資産と証券会社自身の財産とをはっきり分離するための方法として行われます。

こうした分別管理は金融安定化のために必要不可欠な取引となっており、他にも信託銀行の業務として、上場企業の株式の管理などがあげられます。最近信託銀行で人気なのは、教育資金贈与信託というもので、将来的に自分の孫への教育資金として贈与するための信託などが相続対策として利用されています。相続に関する部分に関心が高い人には多く利用されている銀行と言えるでしょう。こうした信託銀行の中で人気がある三社をランキング形式でピックアップしてみました。

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第1位 三井住友信託銀行

1位の三井住友信託銀行は、知名度が高いだけでなく知識豊富な専門スタッフが揃っており、預貯金や投資信託・外貨預金だけでなく、相続や不動産などについても総合的に相談できることが魅力の銀行です。顧客の要望に応じて、個別ブースでの対応でプライバシーを守る相談業務をゆっくり行うことができます。

また、実際相談したいけど窓口に行く時間がないという人や、近くに三井住友信託銀行がないという人のために電話やインターネットで相談業務も提供しています。ただし、利用するには三井住友信託ダイレクトに入会することが条件となっています。顧客のライフスタイルに合わせて資産運用・管理のパートナーとして利用できる信託銀行と言えるでしょう。

第2位 三菱UFJ信託

2位である三菱UFJ信託銀行ですが、資産運用口座によるサービスとして、専用口座による保護預かりに、投資一任運用を付加した資産運用管理のサービスを提供しており、これは信託銀行初の試みです。愛称・番頭さんで提供している資産運用口座は専門のコンサルタントであるセカンドライフ・プランナーが、顧客の資金特性、リスク許容度、投資目標、などを分析し、投資環境や運用状況を説明してくれます。顧客の資産運用に関するニーズや不安部分を的確にとらえて、そのニーズに合った資産運用状況報告書をもとに最適と言えるポートフォリオを提供し運用状況を定期的に報告してくれます。その専門性の高い運用手法の提供は、国内最大級の運用機関の1社として培った運用ノウハウ等があるからこそで、それを活かすことで個人の顧客にも投資スタイルごとのポートフォリオを提供できる形をとっています。また、ファンドの選定にあたっては格付投資情報センター(R&I)、ポートフォリオの策定にあたってはイボットソン・アソシエイツ・ジャパンの投資助言を受け、投資対象の投資信託の評価・分析を継続しています。さらに通常の投資信託購入時の申込手数料は支払う必要がなく、預かり財産の時価評価額に応じた報酬体系である投資顧問料と残高手数料がかかるようになっています。

第3位 みずほ信託銀行

3位であるみずほ信託銀行の売りはなんといってもメガバンクNO.1ともいえるATMネットワークをほこり、顧客の生活をサポートしてくれる銀行であることです。そのATM拠点数は自行ATMと会員制サービス手数料水準で利用できるATMの拠点数がメガバンクの中ではNO.1なのです。ATMは駅前や駅内等を中心に設置されているみずほ銀行ATM、イオン銀行ATMでも、平日時間内無料で利用できます。月末時点での各種預金合計残高が10万円以上、みずほマイレージクラブカードの毎月の利用などの取り引き条件を満たすことで、みずほ銀行ATM時間外手数料が無料、イーネット・ローソン・セブン銀行などのコンビニATMの利用手数料・時間外手数料が月4回まで無料になるシステムをとっています。みずほダイレクトなどを利用すると振込や残高照会が忙しいときでも自分のペースで手続きできるなど、様々なサービスを提供していますし、手数料も店頭より安いので行く手間も省ける上に得すると言えるでしょう。

信託銀行を利用することにメリットがある人とは?

信託銀行というと法人向けの銀行に思えますが、個人向けのサービスも盛んに行っており、銀行預金とほぼ同じである金銭信託、貸付信託などは有名です。このほかにも土地などの不動産を有する投資家の為に運用スキームとしての土地信託、遺産分割に関する遺言信託などのサービスも用意されています。ただ、そういった面以外の銀行としての機能(ATMによる決済や金融機関同士の決済)を目的にする場合には、やはり既存の都市銀行や地方銀行の方が圧倒的に強いと言えます。信託銀行に口座を持つことをオススメな人として、所有する土地の有効活用に迷っている人や将来自分の持っている資産に対する遺産相続に関して不安がある人などには良いと言えます。

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