2017年度も残すところあと1ケ月余り。新年度の就職や進学、転勤など新しいスタートを控えて、すでに準備に取り掛かっている人もいるだろう。金融業界でも、メガバンクの一角を占める三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 傘下の三菱東京UFJ銀行が「三菱UFJ銀行」に社名を改めて、新たな出発をする予定だ。預金者はどのようなことに注意すればいいのだろうか。

新社名は4月1日からスタート

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(画像=Tupungato / Shutterstock.com)

「東京」の名が取れて「三菱UFJ銀行」と生まれ変わるのは、2018年4月1日からとなる。金融再編の歴史を遡ると、三菱東京UFJ銀行の前身の1つでもあった東京三菱銀行は、東京銀行と三菱銀行が合併して誕生した金融機関だった。さらにその後、UFJ銀行との合併により、現在の三菱東京UFJ銀行となった経緯がある。

今回の名称変更について、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のグループ会社の名前を「三菱UFJ」に統一することで、他のグループ会社(三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス)と一体感を持たせ、ブランド価値を高める狙いだ。

銀行名変更に伴う預金者の手続きは?

三菱東京UFJ銀行は、約4,000万の個人口座を抱え、銀行名の変更による影響を心配する声も上がる。基本的には銀行名変更によって、預金者に余計な手続きが生じないように銀行名の変更が行われる見通しだが、一部注意が必要だ。

預金者にとって、お金が引き出せないなどのトラブルは避けたいところだ。新銀行名に移行後も、使用中の通帳、キャッシュカードについては、これまで通り利用することができる。また、ATMについても、コンビニATMを含め、従来通り利用可能だ。さらに、公共料金やクレジットカードなどの各種支払いに三菱東京UFJ銀行の口座を指定している場合についても、銀行名の変更に伴う手続きは不要という。

一方、注意が必要なのは、三菱東京UFJ銀行の口座を給与の受け取りや振り込みの受け取り口座としているケースだ。この際は、振り込みをする側が、4月1日以降、新しい銀行名で手続きをする必要があり、勤務先や取引先などに、新銀行名で振り込みをするように伝えなければならない。しかし、金融機関コード、店名、店番、口座番号は変わらず、仮に新銀行名への移行後も、旧銀行名で振り込みをしてしまっても、2018年の6月29日までは、新銀行名に読み替えて入金手続きがされる予定だ。
 また、国民年金や厚生年金といった公的年金を三菱東京UFJ銀行の口座で受け取っている場合も、特に手続きは不要。しかし、企業年金やその他の年金などから年金受給がされるケースでは、銀行名の変更手続きが必要となることがあるため、年金の支払機関に手続きが不要かどうか確認しなければならない。

日本国内では、銀行名の変更はニュースでも取り上げられるため、周知されることが期待できる。一方、海外では銀行名の変更が即座に浸透しない可能性があり、海外から三菱東京UFJ銀行に送金する場合は、新しい銀行名で送金しなければならない。新英文名は「MUFG Bank、Ltd.」で、スイフトコードは従来通りの「BOTKJPJT」で変更なしという。

三菱UFJ銀行への名称変更により、預金者が手続きをしなければならないケースは、それほど多くはないといえるだろう。しかし、この変更に伴い、銀行関係者を装った不審な電話がかかってきたり、メールが届いたりする恐れもある。同行では、メールや電話で預金者のIDやパスワードを尋ねることはないとして、注意を呼び掛けている。(ZUU online 編集部)