アメリカの人材あっせん企業であるVaultが「世界の投資銀行ベスト50」を発表した。Vaultは投資銀行をはじめ法律事務所や監査法人など、エリートが集う業種の企業ランキングを毎年発表している。

トップ10にはゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなど日本でもその名をとどろかせる一流投資銀行が並ぶが、エバーコアなど日本ではあまり馴染みのない小規模な投資銀行や創業から10年足らずのセンタービュー・パートナーズが他の大手金融機関をおさえてランクインしている。日本からは唯一野村ホールディングスが39位にランクインしているが、昨年のランキングから大幅に順位を落としてのランクインとなった。

このランキングは世界85以上の銀行から選ばれた約3000人のプロフェッショナルへのアンケートをもとに作成されており、金融のプロから見た各投資銀行の評価を知るうえで非常に参考になるだろう。今回は世界で最も権威ある投資銀行のトップ10を紹介していく。

第10位 PJTパートナーズ

PJTパートナーズは財務戦略やリストラなどの企業再編に強みを持つ投資銀行であり、大手投資ファンドであるブラックストーンの金融顧問サービス業がスピンオフして誕生した。経験豊富なシニアバンカーがジュニアバンカーをしっかりとサポートする点など人材面での評価が高いが、小規模であるためリソースが不足しているなどの声も聞かれた。

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第9位 モーリス&カンパニー

2007年に創業されたブティック型投資銀行。創業者のモーリスは業界でも指折りのバンカーとして知られる。小規模ながらデルのレバレッジド・バイアウトなど大規模なM&A案件にも名を連ね、ブティック型投資銀行でも成長著しい投資銀行である。高額な報酬や案件が多いことによる経験の蓄積が評価される一方、長時間労働のためワークライフバランス面での評価が低い結果となった。

第8位 ペレラ・ワインバーグ・パートナーズ

モルガン・スタンレー元副会長であるジョセフ・ペレラ氏などによって2006年に設立され、投資アドバイザリー業務や資産管理サービスを提供している。知名度の低さや責任の重さによるストレスがマイナス面として指摘されたものの、小規模であるがゆえに若手でもチャレンジングな仕事に挑戦できる機会の多さが評価された。

第7位 グリーンヒル・アンド・カンパニー

1996年にニューヨークで設立され、2016年で創業20周年を迎える独立系投資銀行。M&Aアドバイザリーサービスを専門に提供する投資銀行であり、トレーディングや金融商品の販売などは手掛けていない。責任のある仕事に挑戦できることや優良な顧客層などやりがいのある環境で高い評価を得たが、他の投資銀行と同じく長時間労働になりがちな点や若手に昇進のチャンスが少ないことなどがマイナス点となった。

第6位 バンク・オブ・アメリカ

グローバルにビジネスを展開する世界でも指折りの金融機関であり、リテールバンキングから投資銀行業務まで事業領域も多岐に渡る。リーマンショックの際に大手投資銀行であるメリルリンチを救済買収し、投資銀行業務を強化した。大手金融機関らしく人材育成が充実している点で高い評価を得たが、大企業ゆえに組織の複雑性を指摘する声もあった。