本記事は、水野 俊哉氏の著書『成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか? ~あなたを超一流にする40の絶対ルール~』(サンライズパブリッシング)の中から一部を抜粋・編集しています。

ビジネスマン
(画像=metamorworks / stock.adobe.com)

成功者は電話を好まない

あなたは、1日に何本の電話をかけて、何本の電話を受けているだろうか。

もちろん業務によって違いはあるだろうが、多い人だと仕事時間の1〜2割くらいを電話に費やしている可能性がある。

電話は、かつて主流のビジネスツールの1つだった。だが、近年は「成功者ほど電話を嫌う」傾向がある。

それはなぜか。

一番の理由は、効率化が進む昨今、電話によって業務を妨げられることを嫌う人が増えたからだろう。

ご存じのとおり、電話をしている間はほかのことができない。

つまり、通話をしている際はシングルタスクになるため、作業効率が悪いのだ。

一方メールであれば、ながら作業も可能だし、一度中断して他のことをしてから送信するなどということも可能である。

成功者の多くは多忙である。ゆえに彼らは効率的に物事をこなすためにマルチタスクで作業することになれている。特に大量に届いたメールにモニターを駆使しながら返信しているところに電話がかかってきて15分、20分と時間をとられると、相当なロスになる。

しかも、一度電話で作業が中断されてしまうと、集中力を取り戻したり、頭を切り替えなければならないので、エネルギーが必要になり非常に非効率だ。

そのため、自分の集中力やスケジュールを妨げる電話という突然の闖入者ちんにゅうしゃを喜ばない。

自分で時間をコントロールできない不自由さ。それがわかっているからこそ、他人の時間を奪わないように、周囲の人とコミュニケーションを取るときには電話以外のツールを選ぶようになる。

実際、誰もがスマホやPCを持つ今の時代、仕事の用事であればたいていのことはメールやSNSで済んでしまう。

もちろん、緊急性や重要性が高い案件で、どうしても電話をしなければならないこともあるだろう。

自分よりも目上の人から電話で連絡がきた場合は、ビジネスマナー上、電話で折り返しをせざるを得ない。

そういうときはどうするべきか。

私の場合は、「電話は移動時間にする」と決めている。

たとえば都内でのタクシー移動や、自宅がある小田原から東京への車での移動時間などを使って、電話を折り返すようにしている。

電話中心のビジネスは時代遅れになりつつあることを、ぜひ知っておいてほしい。

成功者になるための鉄則
電話は、移動時間を使う

成功者は自分がやりたいことしかやらない

あなたは毎日仕事に向かうとき、どんな気持ちを抱いているだろうか?

「仕事=嫌なもの」「仕事=義務」と考えて、憂鬱な気分になる人も多いはずだ。

だが、成功者は仕事中であろうとも、いつも楽しそうにしている。

むしろ、彼らにとって仕事は人生の楽しみの1つでもある。

彼らが仕事を楽しむのは、「自分のやりたいこと」をやっているからだ。

「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、実は「その仕事を自分がやりたいことかどうか」は非常に重要な要素でもある。

仕事に向きあう上で、何より大切なのは「自発性」だ。

人はなんでも自分の好きなことであれば、他人から強制されなくとも率先してその行為に取り組むことができる。

成功者にとって、もはや仕事が「大好きな趣味」の一部である感覚があるからこそ、常に仕事のことを考えていても苦にはならないし、高い成果を残すことが可能になる。

逆に、自分がやりたくないこと、自分に不向きだとわかっているものは、仮に利益が大きいものであったとしても成功者は手を出さない。

「1万時間の法則」をご存知だろうか?

トッププロとして活躍する人たちは、そこに至るまで1万時間を超える練習時間を乗り越えてきたといわれるが、これは芸術やスポーツの分野に限らずビジネスにも同じことが言えると思う。投資にしろ起業にしろ、ひとつのことに何年にもわたり継続的に努力し続けることで、初めて卓越した成果を出すことができる。

よく「量質転換」などというが、成功している人間は知識にしろ行動の蓄積にしろ共通してある一定時期に分水嶺を超えた努力をしているケースが多い。多くの人は成功して悠々自適にしている姿だけを見て、「楽して稼ぎやって」とか「あいつにできるから自分にもできる」と勘違いするのだが、まずは努力という稽古を始めなければ道を究めることはできない。

その際に、会社や上司に言われて嫌々やっているのか、それをやることが好きでたまらないのか、は大きなポイントだ。

もし、今の時点で、あなたが「自分の仕事がつまらない」「早く仕事を辞めたい」と思っているのであれば、それは「自分にとって得意なこと」「自分が好きなこと」ではない可能性が極めて高い。

「やりたくないことはやらない」は決して甘えではない。

むしろ、合理的判断をするのであれば、やりたくないことはやらなくていい。

その分の時間を「自分の好きなこと」に充て、努力を続けていくほうが才能は開花するはずだ。

成功者になるための鉄則
やりたくないことはやらない
『成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか?』より引用
水野 俊哉
1973年生まれ。作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント、富裕層専門コンサルタント。ベンチャー起業家、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破。近年は富裕層の思考法やライフスタイル、成功法則を広めるべく執筆活動をしている。現在は自ら立ち上げた出版社2社や文化人タレントプロダクション、飲食業のオーナー業の傍ら、執筆やコンサルティング、出版プロデュース業を営んでいる。国内外問わず富裕層の実態に詳しく、富裕層を相手に単にビジネスにとどまらない、個人の真に豊かな人生を見据えたコンサルティング・プロデュースには定評がある。著書は、シリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(光文社)の他、『「法則」のトリセツ』(徳間書店)、『お金持ちになるマネー本厳選50冊』(講談社)、『徹底網羅!お金儲けのトリセツ』(PHP研究所)、『幸福の商社 不幸のデパート』『「99%の人が知らない」人生を思い通りに動かす大富豪の教え』(いずれもサンライズパブリッシング)など27冊、累計40万部を突破している。最新刊に『富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み』(秀和システム)がある。

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『成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか?』
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