メガネ販売事業を展開するジンズ <3046> の業績推移が好調だ。
4月13日、17年8月期に向けた第2四半期決算を発表したが、それに先駆けて4月5日に通期の業績予想の上振れを発表している。また、第2四半期までの営業利益、純利益はともに前年比に対して大幅に上回るなど事業の好調さをアピールしている。
ジンズは花粉やPCによる体の影響を軽減するための機能性メガネを始めとして、街中スポーツ用のサングラス、セーラームーンや黒子のバスケといったアニメコラボのメガネを展開しており、若年層からシニア層まで幅広い世代に支持されている。
そんなジンズは実はアベノミクスが始まる以前から株価を大きく伸ばしていた企業として有名だが、ここ数年は売り上げの鈍化が見られ、株価も高値での横ばいが続いていたが、ここにきて業績の上振れが見られた。その原因を探ってみよう。
ジンズの業績推移を確認
下記が直近3期分と今期の売上高と純利益推移である。
14年8月期 売上高 361億円 純利益 12.4億円
15年8月期 売上高 406億円 純利益 19.2億円
16年8月期 売上高 461億円 純利益 19.8億円
17年8月期 売上高 510億円 純利益 28.9億円(予)
※業績数値は東洋経済新報社 会社四季報より引用。17年8月期は4月5日発表された最新の会社予想。
ここ数年、ジンズの業績は堅調に推移はしているものの、15年、16年と若干の利益の伸び悩みが見られていたことがわかる。しかし、4月5日に17年度の純利益が約3億円上ぶれると発表し、前年に比べて約10億円ほど純利益が多く残る予定となった。
当初は17年8月期の純利益は26億円と予想されていたため、約3億円の純利益の上振れは株価に対してはポジティブサプライズとなった。