サムスンのフラッグシップスマートフォン「GALAXY S8」と「GALAXY S8プラス」が4月21日、発売された。4月7日からはじまった事前予約は2日間で50万台に達し、17日に締め切るまでに100万4000台の予約があったが、開通日には遅延のクレームが相次いだ。4月18日から24日までに開通予定だった事前予約者100万4000人のうち、実際に開通できたのは40万人で、予約が殺到して開通日が5月末にずれ込んだギャラクシーS8プラス128GBモデルの予約者の不満も大きい。

放送通信委員会はギャラクシーS8の正式発売に合わせ、緊急実態調査を始めることにした。ギャラクシーS8発売以降、販売店で違法補助金を支給しているという情報提供が相次いだことから調査を強化する予定である。

最高機種が品薄

サムスン,GALAXY
(画像=サムスンWebサイトより)

前機種S7の約20万台、ギャラクシーノート7の約40万台を大きく上回ったS8。サムスン電子が予約販売制度を導入した2013年のギャラクシーノート3以降、最も多い予約台数を記録した。

正式発売に先立つ2017年4月18日、韓国の携帯通信会社3社で「ギャラクシーS8」と「ギャラクシーS8プラス」の開通手続きがはじまり、午後11時までに26万台が開通した。予約販売されたギャラクシーS8シリーズのうち約70~80%が実際に開通されると業界関係者は見ている。

韓国ユアンタ証券によると、ギャラクシーS8シリーズの2017年の推定年間販売数は5041万台で、S8プラスが2719万台と53.9%を占める見通しだ。画面サイズが5.8インチのS8と比べて、S8プラスは6.2インチとわずかに大きい。ゲームや動画観賞など大画面を好む消費者の増加に加えて、パソコンのようにモニターにつないで使う際にも有用なS8プラス128GBモデルは品薄が見込まれたため、サムスン電子は同モデルの開通期限を4月24日から5月末まで延長することを決めている。

S8プラスはS8より値段が高く収益性も高いが、9月頃に公開予定のギャラクシーノート7の後継機種と消費者層が重なる可能性が指摘されている。

クレームに追われるサムスン電子

ギャラクシーS8シリーズに大きな期待をかけているサムスン電子だが、一部のディスプレイで赤みがかかる問題が指摘されている。サムスン電子はAMOLED(アモレッド)の特性上、色彩表現の偏差の可能性があるとし、「製品不良ではない」という公式立場を明らかにしたが、以前提供された機能との違和感を覚えている消費者がいることから、詳細な色調整が可能となるソフトウェアアップデートを進めていくと発表した。

Wi-Fiの接続障害も指摘されている。SKやLGプラスは問題ないが、KTのWi-Fiを使ったときに、数秒間隔で接続が切れる接続障害が報告されており、サムスン電子とKTの調査でもKTの5ギガヘルツWi-Fiに使われる無線LAN接続装置がギャラクシーS8を非正常端末と認識して接続を切る現象が確認されている。

KTのシステムがギャラクシーS8に新たに搭載されたバッテリー消費を減らす機能を認識しないのが原因で、サムスン電子はAPルータ機能を改善するまでの間、KTの5ギガヘルツWi-Fiを使う時だけバッテリー節約機能を停止させ、ルータAPとの干渉を止めるソフトウエアプログラムのアップデートで対応するという。(佐々木和義、韓国在住CFP)

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