5位 ベルギー

——年収475万円以上は50%

1200万人の人口を抱えるベルギーはヨーロッパ諸国の人たちが「ホーム」と呼ぶ居心地の良い国であるが、所得税は38,080ユーロ以上で50%、10,860ユーロ以下は非課税となる。

消費税は商品やサービスによって異なり、たとえば新聞・雑誌は0%、食料品、薬、宿泊などは6%、レストランは12%、衣料品、アルコール、車は21%となる。税金が高い背景には手厚い社会保障の他、テロ対策や難民受け入れなどがある。

4位 オランダ

——年収が828万円以上は52%

チューリップがトレードマークのオランダは1992ユーロまでが36.55%、66,422ユーロを超えてしまうと52%の所得税がかかる。低所得者には健康保険を含む各種費用が払い戻しされる仕組みにはなっているが、所得税に非課税ゾーンがないことには驚きだ。

ちなみに法人税は、20万ユーロ未満が20%、それを超えると25%になる。オランダの刑務所はまるでリゾートホテルのようだというが、近年20か所以上が閉鎖された。国民の声「むしろ社会復帰に役立てるべき」が政府に届いたのか。

3位 デンマーク

——国民平均一人当たり55.38%

高福祉国家の一つデンマークは世界で3番目に税金の高い国である。人口570万という小さな国家を国民1人1人が高い税金を払いながら支え合っている。国民平均一人当たり55.38%の所得税を払っている。年齢別、目的別に開かれるソーシャルプログラムが多く、心地よい生活を根差した政府の指針がうかがわれる。デンマークは世界で一番幸せな国民にも選ばれており、いくら高税金であっても生涯的に保障された生活が約束されているため、不満に感じることも少ないそうだ。

2位 スウェーデン

——最大所得税は56.6%

世界で2番目に税金が高い国はスウェーデンであった。高福祉国家を支える税源は56.6%という高い所得税からも容易に想像できる。消費税は一律25%と驚異的ではあるが、医療費、教育費(小中高・大学すべて)、年金、出産費用が無料、ベビーカーを押す母親は市営バスの利用がタダで相続税もない。さらに育児休暇制度の取得率も高く、子供が8歳になるまで合計480日の休暇が取れる。これこそ超合理的な社会の仕組みであろう。

1位 アルバ

——最大所得税は58.95%

カリビアンに浮かぶ美しい国アルバ。世界一税金の高い国として堂々と名を挙げた。オランダの教育方針を取り入れた質の高いエデュケーション・システム、整備されたインフラ、各種豪華アメニティ施設が自慢の国だ。カリビアン諸国の中でも最も収入が高い人たちが生活していることでも知られ、最大所得税58.95%をものともしない勢いである。

以上、税金の高い国ランキングをご紹介した。北欧諸国を良い例に、いくら税金が高くても国民が幸せに感じられるというのは、高税金が必ずしも「苦しい」「不幸」ではないことを証明している。もっとも、国民は税金の使途をシビアに観察しているわけで、本当に国民のために使われていれば、皆ハッピーなのである。(ZUU online 編集部)

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