中東の過激派勢力を支援しているといわれるカタールに対して、サウジアラビアはじめアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプト、イエメン、モルディブ6カ国が断交を通告した。米国のトランプ大統領はTwitterで、「過激なイデオロギーへの資金提供は食い止めなければならない」と述べたことを明らかに、「(中東の)首脳らはカタールを指差した。見たまえ!」とツイート。断交の陰にはトランプ氏がいるようだ。
トランプ氏、中東外交で賭けに出る
ニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ大統領が5月にサウジアラビアを訪問した結果、イストラム過激派とイランに敵対するサウジを力付ける結果になったとの見方を紹介していた。CNNによると、イラン高官は今回の断交は「トランプ政権による中東訪問による副産物だ」と非難した。同紙は6日の電子版で、「トランプ氏、テロとのつながりでカタールを隔絶するようサウジに働きかけたと示唆」との見出しで速報した。
トランプ氏は5月中東歴訪の際、サウジのサルマン国王と会談し、巨額の武器輸出に合意するなど緊密な関係をアピールした。同氏はまた、「敵視」を続けるイランへの対応についても話し合ったといわれる。それがカタール断交につながったようだ。