サムスンが75型の超大型QLEDテレビを発売した。フラットタイプの韓国内価格は1040万ウォン(約102万円)で、曲面ディスプレイを採用したカーブドタイプは1190万ウォン(約117万円)である。LG電子が同月17日に発売した有機発光ダイオード(OLED)の77型テレビ「LGシグネチャOLED TV W」は3300万ウォン(約324万円)で、およそ3分の1の価格設定だ。業界関係者は3分の1の価格水準を「破格」とみている。
各メーカーがしのぎを削る
主要テレビメーカーにとっては、大型・高画質テレビ製品の収益性確保が死活問題となっている。中低価格製品は中国企業との低価格競争で収益性が大きく低下しているからだ。大型・高画質テレビ市場は、50インチ以上の大型テレビと超高画質(UHD)製品が中心で、2017年の世界テレビ市場は50インチ以上が金額ベースで50%に達するとみられている。
画面サイズが50型を超えると従来の高精細(FHD)テレビは画素が不足する。各メーカーは、画質競争に加えて使いやすさとデザインでも激しい技術革新を追求している。
サムスン電子は55型と65型のOLEDで、大型・高画質テレビ市場の世界シェア1位を維持しているが、価格戦略で市場を掌握したい意図が見え隠れする。
サムスンの55型OLEDテレビは、韓国内価格415万~485万ウォンで、359万~520万ウォンのLGと同水準だが、65型はLGの740万~1400万ウォンに対して、サムスンは604万ウォンまたは704万ウォンで低価格戦略と見る向きがある。75型はLGの77型との間に3倍の開きがある。LGは画質で勝ると強気だが価格差は大きい。