結婚、出産、転職……女性は、さまざまな転機を迎えます。そして、ライフイベントに合わせてお金の悩みも変化していきます。自分で解決しようと思っても、どうしたらいいのかわからず悩むこともあるでしょう。そんなときは、お金のプロのアドバイスを参考にしてみてください。

女性は、30代、40代でライフイベントも変わってきます。それぞれに合わせた悩みを、2回に渡って紹介しましょう。第一回目は、30代女性から多く寄せられる相談(悩み)事例を紹介します。

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(写真=Alexander Raths/Shutterstock.com)

子育て?仕事? しおりさん(仮名)の場合

35歳・結婚5年目・夫と子供と3人暮らし。出産を経て現在育休中。仕事は商社で正社員。

楽しみにしていた出産でしたが、いざ一日中、自宅で子どもと一緒にいると息がつまってしまい、精神的に不安定になっています。

仕事を辞める予定はまったくありませんでしたが、子育てと両立する自信もなく、退職が頭をよぎる毎日です。これまで共働きでライフプランや資産形成プランを立ててきたため、会社を辞めて夫1人の収入になると、予定していたライフプランも見直しが必要になってきます。

~FPからのアドバイス~
仕事はいつでも辞めることができます。精神的に不安定になっているときに重要な決断をすると後悔することがありますので、急いで結論を出さないようにしましょう。まずは自分の気持ちが楽になるよう、人に話を聞いてもらうなどして、心の健康の回復を優先することが大切です。

保険のサービスに、電話によるメンタルヘルス相談や育児相談など無料で受け付けているところもあります。加入している保険にそのようなサービスがないかどうか確認し、利用できるようであれば有効活用していきましょう。

結婚したら保険は……? なおみさん(仮名)の場合

32歳・結婚1年目・夫と2人暮らし。

自分も主人も、独身のときの保険に入ったままで、結婚したときに見直しをしていません。自分は会社の団体保険に加入しています。仕事は続ける予定ですが、万が一、現在の会社を辞めたときに保険がなくなってしまうため、今のうちに民間の保険に入り直しておいた方がいいのではないかと思っています。

~FPからのアドバイス~
結婚したら、家計も家族単位で考える必要がでてきます。お金の考え方のすれ違いが夫婦のすれ違いにつながることも少なくありません。一度、腰を据えて夫婦で今後のライフプランについて話し合い、生活費やその他の支出の予算を立てたり、貯蓄をどうするか決めたりしていきましょう。

保障については、なおみさんが働き続けるのであれば、独身のときの保険のままでいいでしょう。

団体保険については、会社を辞めた後に加入している保険がどうなるか確認し、退職後に続けることができないのであれば民間の保険の利用を考えます。

いずれにしても、保障の内容がなおみさんに合っているかが一番大切です。なおみさんに合っている保険を団体保険と民間の保険とで比較検討し、保険料と内容に納得がいくものを選んでいくことが大切です。

最後に……FPからのアドバイス

特に女性は、ライフステージが変わるごとにお金の悩みも変化していきます。また、お金の使い方は習慣となっていて、一度身につくと簡単には変わりません。それらを踏まえ、ライフプランは変わるという前提のもと、変化があっても対応できるよう金銭管理をしていきましょう。

結婚や出産は、保険を見直すいい機会となります。また、将来の資産形成についても、少額でいいので早くからはじめていくことで、10年後、20年後には大きな差となって現れてくるでしょう。

30代女性の悩みを紹介してきました。お金と人生は切っても切り離せないものです。FP相談が人生相談になることも少なくありません。FPなど専門家へ気軽に相談してみることも考えましょう。

40代になると、今後のことを見据えた悩みが出てきます。第二回目は、40代女性の相談事例を紹介します。(提供: 保険見直しonline

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