日本自動車販売協会連合会が発表した2017年上半期の新車乗用車販売台数ランキングで、トヨタ自動車 <7203> の「プリウス」が2016年上半期から3半期連続で首位となったことが分かった。6月単月のランキングでも首位をキープしており、次なる目標は2年連続の年間首位となる。

プリウスが首位キープも台数は前年割れ

プリウス,新車販売台数,C-HR
(画像=TOYOTA Webサイトより)

(カッコ内の数字は前年同期比)

10位 ヴォクシー(トヨタ) 4万3448台(2.1%減)
9位 フィット(ホンダ) 4万6171台(21.3%減)
8位 ヴィッツ(トヨタ) 5万1617台(40.4%増)
7位 シエンタ(トヨタ) 5万4005台(11.5%減)
6位 セレナ(日産) 5万4344台(54.3%増)
5位 フリード(ホンダ) 6万1057台(235.7%増)
4位 アクア(トヨタ) 6万4168台(28.2%減)
3位 C-HR(トヨタ) 7万9303台
2位 ノート(日産) 8万4211台(63.3%増)
1位 プリウス(トヨタ) 9万1246台(36.0%減)
首位の座に輝いた「プリウス」の1~6月の販売台数は9万1246台となった。2015年12月に行ったフルモデルチェンジが販売台数を押し上げた昨年と比べると、36%もの台数減となったが、首位の座を死守した。6月単月の販売台数は前年同期比37.7%減の1万7946台で単月でも首位となった。

上半期販売台数2位につけたのは日産自動車 <7201> の「ノート」である。販売台数は63.3%増の8万4211台となった。2016年11月に行ったマイナーチェンジで新しいハイブリットシステム「e-Power」が搭載され、燃費性能も大きく向上した事が市場の評価を得ていると見られる。6月単月の販売台数も45.8%増の1万1601台と好調を維持しており、首位「プリウス」を追いかける。

上半期販売台数3位に入ったのは、トヨタの「C-HR」である。2016年12月に発売されたトヨタのコンパクトSUVであるが、市場の評価は上々と言える。1~6月で7万9303台を販売した。6月単月では1万4318台と「プリウス」に次ぐ2位となっており、4月には単月首位も獲得している。下半期にどこまで販売台数を伸ばせるのかに期待がかかる。

一方、2013~2015年まで3年連続で年間首位に輝いていたトヨタの「アクア」であるが、上半期販売台数は振るわず、28.2%減の6万4168台であった。コンパクトのハイブリットカーでは「ノート」や本田技研工業 <7267> の「フィット」等との競争が激しくなっている。また、モデル末期に差し掛かっており、2018年を予想されるフルモデルチェンジに向け、購入が手控えられている可能性もある。マイナーチェンジの時期が6月であった事も苦戦の要因であったと見られる。

尚、全国軽自動車協会連合会の軽四輪車通称名別新車販売速報によると、2017年上半期の軽自動車販売台数で首位に立ったのはホンダの「N-BOX」となっている。台数は10.7%増の10万6231台となっており、「プリウス」を上回っている。

抜群の燃費性能を武器に2年連続となる年間首位を狙う