将来、最低でも欲しい年収について調査したところ、若手は平均456万円、ベテランでは520万円という結果が出た。若手の方が64万円も低く、現実をシビアに受け止めているということがわかった。

今よりも出世したら貰えると思う年収額は若手で886万円 ベテランより34万円低い

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(写真=PIXTA)

調査を行ったのはメディケア生命保険。2017年5月19日〜23日の5日間、全国の20歳〜29歳の社会人歴5年未満となる若手500名と、40歳〜59歳の社会人歴15年以上のベテラン500名、計1000名に対してアンケートを行った。この「若手とベテランの仕事に関する意識調査」で、年収についての質問をしたところ、若手とベテランで大きな差が出る結果が出ている。

「将来出世したら最高でこのくらいは貰える、と思う年収額」について、若手では平均額が886万円となった。ボリュームゾーンは「年収500万円」が16.4%、「年収1000万円」が15.0%となっている。

ベテランでも同様に、切りがよい「年収500万円」と「年収1000万円」がそれぞれボリュームゾーンとなっているが、「年収1000万円」と回答した割合が若手よりも高く、ベテランでは5人に1人が「年収1000万円」と回答する結果となった。そのため、平均額が920万円となり、若手よりも34万円高くなっている。

さらに意識の差が大きかったのが「将来、最低でもこのくらい貰わなければ、と思う年収額」についても質問だ。若手では「年収200万円」が17.0%、「年収400万円」が20.0%となっており、平均額は456万円。一方ベテランは「年収400万円」が13.8%、「年収600万円」が16.4%とボリュームゾーンになっており、平均額は520万円という結果だ。若手とベテランの差は64万円で、意識の差がはっきりと出ている。

物心ついたときから不景気な世の中を見ている若手にとって、将来の年収に大きな希望を抱くのは難しいのかもしれない。

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