LINE <3938> がゲーム事業を担う新子会社「LINE GAMES」を韓国に設立すると発表した。同時に、韓国のゲーム開発会社「NextFloor」の発行済み株式の51%を「LINE GAMES」が買収し、連結子会社化する事も明らかにした。パズルゲームなどライト層向けゲームには強みがあったが、今後はロールプレイングゲームといったミドルコア層向けゲームも強化する考えだ。

韓国で実績のあるゲーム開発会社を連結子会社化

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(写真=PIXTA)

新たに設立した「LINE GAMES」はゲーム事業を専門とするLINEの100%子会社となる。ゲーム事業のグローバル展開に向け、開発、運営を担う事となる。拠点は韓国に構える。

発行済み株式の51%を買収し、連結子会社化する「NextFloor」は、韓国でヒット作を複数生み出しているゲーム開発会社である。LINEの発表によると、シューティングゲーム「Dragon Flight」は累計ダウンロード数が2400万ダウンロードを突破し、RPG「Destiny Child」も韓国のApp StoreとGoogle Playストアで50日間1位を獲得している。ミドルコア層向けゲームで実績を持つ点を評価された。

LINE GAMES社長には「NextFloor」の代表取締役である金ミンギュ氏が就任する。

ライト層向けゲームには強いが、ミドルコア層向けでは地位を築けていない

LINEは2012年11月から「LINE GAME」の本格展開を開始し、「LINE:ディズニー ツムツム」や「LINE ポコパン」といったパズルゲームで実績を残してきた。ライト層向けのカジュアルなゲームがヒットしている一方、ミドルコア層向けのゲームの強化を図りたい考えを示してきた。

「LINE レンジャー」はミドルコア層向けのゲームとして、2014年に投入し、好調な推移を見せていたが、リリースから3年が経過し、勢いに陰りが見られる。また、ミドルコア層向けゲームの開発を図るべく、2014年にはサイバーエージェント <4751> 、グリー <3632> それぞれと合弁会社を設立したが、ヒット作を生み出すには至っていない。ゲーム開発会社であるgumi <3903> とも資本業提携を結んでいるが、こちらも目立った成果が出ているとは言えない状況だ。

そうした中、ミドルコア層向けゲームの開拓というLINEの積年の課題に対応する為、ゲーム子会社の新設と、ミドルコア層向けゲームで実績のある「NextFloor」の連結子会社が決まったのである。

LINEが4月に発表した2017年12月期第1四半期決算によると、ゲーム事業が属するコンテンツ部門は売上高の27%を稼ぎ出す重要部門となっている。しかし、前年同期には売上高の35%を占めていた事を考えると、その勢いは落ちてきている事が分かる。

コンテンツ部門の勢い減少の要因は、ゲーム事業によるところが大きい。「LINE GAME」の月間アクティブユーザー(MAU)は2630万人となっており、前年同期と比べ、15%程度落ち込んでいる。課金者の比率を表すPU比率は5.2%と前年同期から横ばいだ。ライト層向けの既存タイトルは根強い人気を誇るものの、新規のヒットタイトルを生み出せていないのが現状だ。

今後、MAU、PU比率の向上に向け、ミドルコア層向けゲームの開拓に励む。ここ数年何度も挑戦してきた課題であるが、今回こそヒットタイトルを生み出す事が出来るのか。LINEの真価が問われている。(ZUU online編集部)

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