◉シェール革命で影響を受ける外国株


◯(米国) ハネウェルインターナショナル (HON US)
航空宇宙、制御システム、ターボチャージャーなどに強みを持つ米国を代表する資本財企業です。シェールガス関連では、プラントの計器や制御システムなどに関与しています。

◯(米国) エクソンモービル (XOM US)
世界的な石油化学メーカーであり、石油メジャーの一角です。米国内のシェールガス関連企業の買収に成功し、開発ノウハウを取入れています。

◯(米国) ジェネラルエレクトリック (GE US)
技術、メディア、医療、金融サービスなど世界的に様々な事業を手がけている複合企業です。シェールガス関連では、高効率ガスタービンやガス処理プラントなど、幅広い活躍が期待されています。

◯(中国) チャイナペロリアム&ケミカル (386 HK)
中国最大の石油精製会社であり、中国内で原油の探査・生産を行っています。カナダで企業買収を行い権益を獲得するなど積極的な世界展開を狙っていますが、シェール掘削の技術に乏しいといわれ、カナダでの企業買収には技術取得の意図もあるのではと言われています。


◉国内から投資が可能なシェールガスの関連ファンド


世界シェールガス株ファンド

投信会社名:キャピタル アセットマネジメント

ファミリーファンド方式で運用されているファンドです。
主要投資対象は、「シェールガス」の探査、開発、生産及びその関連業務を行う企業の株式となります。銘柄選択は、米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、日本、オーストラリア、英国、南アフリカなど主要国のエネルギー関連企業の中から行われており、原則として為替ヘッジを行いません。2月・8月決算となります。

日興グラビティ・アメリカンズファンド

投信会社名:日興アセットマネジメント

こちらもファミリーファンド方式で運用されています。
主要投資対象は、米国経済の隆盛から恩恵が期待される南北アメリカ大陸の国々の上場株式やADR(米国預託証書)です。日興アセットマネジメントが「グラビティ理論」を活用して算出した国別配分比率を参考に、ロックフェラー社が最終的な国別配分を決定し、個別銘柄を選定しています。原則として、為替ヘッジは行いません。9月決算となります。

以上、国内からでも投資が容易な東証一部に上場しているシェール革命の関連銘柄や、外国株、関連ファンドについての情報をお届けしました。ただ、これらの情報はあくまでも参考情報であり、株価やファンド価格の推移は誰にも占える事ではありません。運用に関しては自己責任の範囲でお願いいたします。

次回は、いよいよ最終回。シェール革命が日本経済や国内産業に与える影響についてのまとめをお届けします。

BY TOMB

photo credit: Vineet Radhakrishnan via photopin cc