クリエイティブ・マーケティング専門家の3割が、AI(人工知能)や機械学習など最先端のテクノロジーを脅威と見なしている—−。

Adobeがアジア太平洋地域の5000人の専門家を対象に実施したところ、冒頭のような結果がインドで判明した。にインドでは特に「機械に仕事を奪われる」との懸念が強まっているようだ。

アジア太平洋地域の専門家の半分はAIを歓迎

AI、機械学習,雇用
(写真=Thinkstock/GettyImages)

クリエイティブ・マーケティングとは、 市場に流通している商品・サービスを分析し、「競争市場において独自性を創造する」というコンセプトに基づいたマーケティング法を指す。

エコノミック・タイムズ紙に掲載された調査結果によると、アジア太平洋地域のクリエイティブ・マーケティング専門家の50%は、AI・機械学習の受け入れに寛容な姿勢を示している。

対するインドでは「受け入れることで、価値観を高めることが出来る」というポジティブな見解も見られる反面、27%が根強い懸念を示している。

Adobe南アジアのマネージング・ディレクター、クルミート・バワ氏は、これらの技術が日々の生産に費やす時間の節約に貢献する利点を強調している。雑務的なプロセスに費やす時間が短縮されれば、本来のクリエイティブな業務により多くの時間を使うことが可能になる。

政府のAIに消極的な姿勢が反映されている?

インドのこうした躊躇は、ある種の国家的なものかという印象を受ける。世界中で開発が進む自動運転車の導入についても、インド政府は早々と禁止令を出している。の整備事情など物理的な問題も挙げられているものの、要するに「運転手の職がロボットに奪われる」との理由だ。

独立系メディア、ザ・ワイヤ ーのライター、シャシャンク・レディー氏 は、「先端技術の戦略的重要性の認識という点では、インドは常にほかの主要国から2歩遅れている」と形容している。

PwC(プライスウォーターハウスクーパース)もインドのAI・ロボット動向を調査したレポートの中 で、「AIスタートアップが活性化しているのとは対照的に、AI導入の公共政策が遅れている」と、政府の消極性を指摘している。

AIを含め先端技術の知識や経験を持つ人材の宝庫であるにも関わらず、国家単位で活かせていないのは残念だ。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)

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