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話題の刀剣カフェとは

狙うは大人女子?「刀剣乱舞」とコラボする外食産業

アニメ作品をテーマとしたカフェスタイルと言えば、今まではアニメイトなど、アニメ商品を専門に取り扱う企業が占めていた。ところがこと「刀剣乱舞」においては、この分野では異業種とされていた外食産業とのコラボの他に、いわゆる2.5次元、そして本物の刀剣を取り入れたサービス提供などでも話題となっている。

人気ゲーム「刀剣乱舞」とは

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(画像=モンテローザのプレスリリースより)

2015年1月よりサービスが開始された「刀剣乱舞(公式略称:とうらぶ)」は、DMM GAMESとニトロプラスの共同制作による、女性向けPCブラウザーゲームだ。サービス開始と同時にその人気は高まり、当初3基だったサーバーが翌年には21基に増設。2016年にはスマートフォン版も配信したことで、さらに多くのユーザー数を増やした。

また、本作は“刀剣”の擬人化(付喪神)ゲームであるため、キャラクターのモデルとなった、実際の刀剣にも女性ファンが殺到。名刀を展示する博物館や地方の美術館には、今まであまり足を運ぶことのなかった若い女性や熱狂的ファンなどが、お目当ての刀剣目指して大挙押し寄せるようになったのだ。このブームはマスコミなどから「刀剣女子」として取り上げられ、新たな分野での購買層として、多くの企業や地方団体からも注目されている。

このような話題のコンテンツだけに、今まで女性にターゲットを絞っていなかったであろう外食産業も参入するなど、「刀剣乱舞」はさまざまな形態での飲食コラボをおこなっているのだ。

女性を取り込むため新たな外食産業の一手

アニメなどのコラボカフェといえば、以前は同じ趣味の人々が、ある一定の場所で集まり楽しむものだった。そこは封鎖された空間であるため、特に他者の目を気にする女性にとっては、同好の結束感から安心を得ることもできたのだ。ところがそこに、今までの女性向けとは一線を画した外食産業が、この「刀剣乱舞」とのタイアップに名乗りをあげた。それが「はなまるうどん」だ。はなまるうどんはセルフ式の注文形態で、どちらかといえば店の顧客層は男性寄りの業種とも言えるだろう。

だが、2016年12月15日から翌年1月15日の期間、「刀剣乱舞」とのタイアップ『栄養満点!“へし切長谷部”のおうどん』が実現したのだ。理由やきっかけは、2016年9月からテレビ放映されたアニメ「刀剣乱舞-花丸-」にて、刀剣男士がうどんを作ったエピソードや、アニメタイトルの“花丸”と“はなまるうどん”にちなんだため。また女性客を意識してか、店内で提供されるタイアップうどんは、(小)400円と(中)500円のみで大サイズはない。店内ではポスターや看板などのコラボビジュアルとともに、アニメ主題歌も流されていた。これらは当初、「乙女ロード」がある東池袋など5店舗のみでの取り扱いだったが、短期間で販売店の拡充を繰り返し、最終的には60を越える店舗での提供となり、多くの女性客を呼び込んだ。

はなまるうどん同様に、男性客が主軸であった居酒屋チェーン店モンテローザも、「刀剣乱舞」とのコラボを開始した。こちらは2017年7月よりテレビ放映中のアニメ「活撃 刀剣乱舞」とのコラボで、同社グループが運営する全国の「白木屋」「魚民」「笑笑」「山内農場」で、7月15日から10月15日までの開催。また期間中は第一弾、第二弾と区切られており、それぞれの期間に絵柄の違うオリジナル描き下ろしファイルなどの特典が付く。このサービスを受けるには、コラボである宴会コース(2時間飲み放題付)「乱舞の宴」の事前予約をしなくてはならないが、大人2名からの利用のうえに、価格は1人4,000円。店舗によりコース料理の内容が違うそうなので、各店舗での確認が必要となる。

前述のはなまるうどんの手軽さとは違い、価格設定やアルコールの取り扱いなどから、こちらのコラボ商品は間違いなく、“大人の女性”にターゲットを絞っていると言えるだろう。
※コースセットの飲み放題をソフトドリンク(飲み放題)へと変更した場合、上記料金は値下げされる。

3次元と2.5次元のはざ間をターゲットに

ここまでは外食産業からの参入だったが、こちらでは少し変ったコンセプトを用いて行われた、「刀剣乱舞」との飲食コラボを紹介する。

ゲームや漫画などが人気となると、その作品はアニメ化や実写化をされてきたが、最近これら多くは舞台化もされるようになった。漫画やアニメでしか存在しないキャラクターが、生身のイケメン俳優によって演じられることで、現実と創作との境界線を曖昧にもしてくれる。さらには舞台の世界感や新たな物語、そして俳優の魅力も楽しむのだ。こうした流れは「2次元と3次元(現実)の間」との意味で、“2.5次元”とも呼ばれているが、実写映画などにも用いられている言葉であり、女性を中心にファン層やユーザー数を広げていった。

むろん、多くの女性ファンを持つ「刀剣乱舞」も、このコンテンツを取り入れている。それは2015年より始動した、ミュージカルとライブの二部構成「ミュージカル 刀剣乱舞」と、「舞台 刀剣乱舞」だ。どちらも2年の間に多くの演目を上演し、パリや上海など海外公演や、「巌島神社 世界遺産認定20周年奉納行事」として巌島神社高舞台でも公演された。どの演目も成功を収め、これらの公演チケットは回を重ねるごとに競争率が激しくなり、と同時に、正規より高額な値段で転売され問題視されている。

こうした「刀剣乱舞」のミュージカルや舞台をもとに展開したのが、2016年12月より表参道にオープンした「刀剣乱舞2.5Dカフェ」だ。ここも従来のコラボカフェのように、店内ではキャラクターのイメージフードなどが提供されている。ところがサービスで貰えるコースターなどは、演じたキャラクター姿の俳優の写真が使われ、店内には舞台で使用された衣装や、店へと訪れた俳優らのサインが飾られているのだ。そして物販は、ミュージカルと舞台に関するのみで、アニメやゲーム絵での商品は皆無。つまりこの店内では、あくまで「刀剣乱舞」を原作とした、2.5次元世界を楽しむものなのだ。

「刀剣乱舞2.5Dカフェ」は期間限定のため、2017年8月31日を持って終了となる。しかし好評であったため、今後は地方での営業も展開される旨が、公式サイトにてすでにアナウンスがされている。

前述の「刀剣乱舞2.5Dカフェ」が、現実と2次元のはざ間をターゲットとしているのなら、3次元を主軸にしているのが、次に紹介する「刀剣茶寮-Ura Akihabara-」だろう。2016年6月に秋葉原でオープンしたこの店は、「刀剣乱舞」にちなんだフードメニューを提供すると同時に、店内を取り囲むように設置されたショーケースには、“本物の刀剣”がいくつも展示されているからだ。これらはニトロプラス代表の個人所蔵品や、貸し出しなどにより貴重な刀剣が入れ替えで展示されている。刀剣の状態維持のため店内の温度は低めに設定されているが、刀剣やその拵えや鍔などは自由に写真撮影が可能。さらに「刀剣乱舞」のアニメ作品とも、何度かコラボがされていた。

アニメファンと言えば、昭和の時代などは人から隠れるように、ある意味で秘密の趣味ともされていた。ところが近年では、アニメの聖地巡礼やコラボなどにファンが大挙押し寄せ、地方や商店を大いに賑わせている。また当初は異業種と思えた、お台場の大江戸温泉や池袋のナンジャタウンなどは、絶えず多くのアニメ作品などとのコラボを重ね、現在もその集客や人気を保っている。定番のアニメカフェとともに、今後もさまざまな異業種参入が期待される。(ZUU online編集部)

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