夏場はバーベキューやビアガーデンでは、気軽に飲めるビールが活躍する場面は多い。しかし今夏は残念ながら、冷夏かつ雨続きなことで外で飲むビールの機会自体は例年に比べて減ることが予想される。ただし最近では、宅飲みや家飲みが話題になることも多く、雨続きでインドアでの活動が増えるからこそビールの出荷が増えるという考え方もできそうである。

そこで最近のビール大手企業の現状(売行き動向)や株価について、最新情報をお届けしよう。(株価数値は8月18日終値より)

業績はまちまちのビール大手3社

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(写真=PIXTA)

ここで取り上げるビール大手は、以下の3社と主な取扱銘柄だ。

●キリンホールディングス
――アサヒスーパードライ、熟選など
●アサヒグループホールディングス
――キリン一番搾り、ハートランドビールなど
●サッポロホールディングス
――サッポロ生ビール黒ラベル、エビスビールなど

アルコールを飲まない人でもCMや街中の広告で目にする機会も多いはずだ。最近ではビールも様変わりし、ノンアルコールビールや健康志向のカロリーオフ、プリン体ゼロなど様々なスタイルの種類が販売されている。また若者のアルコール離れ(飲み会離れ)もあり、各社は広く売上げをあげるために試行錯誤を行っているようだ。

ビール事業の不調を支えるのは?