「時間ができたら旅がしたい」。そう考えながら、仕事に情熱を傾けてきたビジネスパーソンは多いことだろう。若い頃に比べて、懐具合も時間もある程度自分の裁量でコントロールできるようになった今だからこそ実現したい、「人生が変わる旅先」を紹介しよう。

ギアナ高地 〜地球最後の秘境〜

ギアナ高地は、南米コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの6ヵ国・地域にまたがる地帯の呼称だ。ギアナ高地の中央に位置し、原始植物が残るカナイマ国立公園の広さは、なんと約3万平方キロメートルである。
ギアナ高地は、シャーロック・ホームズの生みの親、コナン・ドイルの小説「失われた世界」の舞台としても知られ、「地球上最後の秘境」とも呼ばれる。見どころは、カナイマ国立公園のほか、オリノコ川とエセキボ川に囲まれた地域に複数存在する「テーブルマウンテン」と呼ばれる切り立った崖など多岐にわたるが、なかでも見どころは世界最大の落差979メートルを誇る巨大な滝「エンジェルフォール」だろう。空中からの遊覧飛行のほか、時期によっては展望台や滝つぼから、その圧倒的な水量を体感できる。

旅行のベストシーズンは、雨季から乾季に季節が移り変わり、天候が良くエンジェルフォールの水量が増す7~9月だ。

ルアンパバーン(ラオス) 〜アジアの桃源郷〜

昨今、東南アジアの中でも観光人気が高まっているのがラオスだ。日本人にはあまりなじみがないかもしれないが、フランス領インドシナに編入されていた歴史を持ち、アジアの風情とコロニアル文化が交錯するエキゾチックさが人気の秘密となっている。

中でも、ラオスの京都とも呼べるのが、古都ルアンパバーンである。ルアンパバーン様式と呼ばれる赤い屋根を持った寺院が並ぶ町並み自体が世界遺産に登録されているのだ。

ルアンパバーンを見下ろせるのが「プーシーの丘」である。328段もの階段を登るのは大変だが、日が沈む頃はメコン川に沈む夕日を見ることができる。街中にはさまざまな寺院があり「ワット・マイ・スワナプーマハム」や「ワットシェントーン」など、ルアンパバーンの建築を見るのもいいだろう。

ルアンパバーンで体験したいのが、早朝の托鉢(たくはつ)である。托鉢とは、仏教徒が僧侶に食料などを寄付することをいう。上座部仏教があつく信仰されているラオスでは、町中のいたる所に鮮やかなオレンジ色の袈裟をまとった僧侶の姿がある。早朝5時頃、まだ日が昇りきらないこの時間帯に、町中の寺院から僧侶たちが姿を現す光景は、仏教国ならではの光景だ。

セドナ(米国) 〜癒やしのパワーを感じる街〜

Sedona
(写真=Deep Desert Photography/Shutterstock.com)

米国アリゾナ州セドナは古来、ハバスパイ族というネイティブアメリカンの聖地だった。1970年頃から、「ボルテックス」と呼ばれる、大地の気が渦を巻きながら放出される地点が存在するとして、スピリチュアルを好む人やヒッピーなどの関心を集めることになり発展を続けている。

パワースポットとして人気を集める代表的なボルテックスは、「エアポートメサ」、「ベルロック」、「ボイントンキャニオン」、「カセドラルロック」の4ヵ所である。町中に位置し、空港からのアクセスのよい「エアポートメサ」は、10分程度のハイキングで360度のパノラマビューが楽しめるスポットとして、朝日や夕日の鑑賞にも大人気だ。

大人だからこそ、暮らしを変える旅へ

大人になった今、日々の暮らしの中で人生を変える出来事や光景に出くわすことはあまりないかもしれない。

日常を離れ、異文化や大自然の中に身を置くことで、新たに見えてくる何かがある。そんな、人生を変える旅に出てみてはいかがだろうか。(提供: 百計オンライン

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