2017年9月12日に行われた新モデル発表イベントでAppleのティム・クックCEOが語ったところによれば、スマートウォッチ「Apple Watch」の収益が、高級腕時計ブランドとして知られるロレックスやオメガを抜いて、腕時計業界のトップに踊り出たという。この日に発表されたSeries 3は、LTE通信機能を搭載しながらもSeries 2と変わらないコンパクトさを継承しているほか、ストラップが変更できるなど、よりファッション性に富んだ製品になっている。スマートウォッチ市場には名だたる高級ブランドも次々と参入し始めており、これからの動向には決して目を離すわけにはいかない。

あのルイ・ヴィトンも新作ウォッチを投入

スマートウォッチ,ブランド
(画像=ルイ・ヴィトンWebサイトより)

2017年7月にはルイ・ヴィトンが、ブランド初となるAndroidのスマートウォッチを発売した。新作ウォッチとして発表された「Tambour Horizon(タンブール ホランゾン)」は、Android Wear 2.0のスマートウォッチなのだが、Bluetooth接続によって着信やメール通知などをiPhoneと連動することも可能だ。

スマートウォッチの基本的な機能である「盤面カスタマイズ」はもちろんのこととして、時計本体のモデルとしは「グラフィット」「ブラック」「モノグラム」の3種類が用意されている。すべて42mm径で、「グラフィット」と「モノグラム」が29万9160円から、「ブラック」が36万3960円からという価格設定だ。

決済とロックに高い機能のブルガリ

イタリアの高級宝飾ブランドとして知られるブルガリが2016年初から4800ドル(約58万円)で販売を開始した「Bvlgari Diagono Magnesium(ブルガリ ディアゴノ マグネシウム)」は、Master CardおよびデジタルセキュリティーのエキスパートであるWISeKey社とのパートナーシップに基づく「ペイメント」と「スマートロック」に用途を限定することによって、そのコンセプトを明確化している。

腕時計の中にICチップを埋め込み、ペアリングさせたスマートフォンにかざすだけでセキュリティが解除され、様々なアプリが立ち上がる。自宅やオフィスの電子キーや車のロックなどが、この腕時計を着けた状態で近づくだけで開錠することができるという。また、レストランやホテル、タクシーなどの決済も可能になるのだという。