カジュアルファッション販売のジーンズメイト <7448> がRIZAPグループ <2928> の傘下となり、およそ7ヶ月が経過した。RIZAPグループといえば最近では芸人の松村邦洋氏が約30キログラムの体重減の劇的変化を遂げたことが話題となっている。
そのライザップはコンビニや英会話など他業種とのコラボレーションを促進しているが、アパレル部門の立て直しもRIZAPグループにとっては重要な位置付けとなっている。
長らく業績不振にあえぐジーンズメイトだが、いまのところ今期決算予想は黒字化する見通しとなっている。人間の体を激変させるRIZAP、果たして赤字アパレル企業の体質も激変させることができるだろうか。ジーンズメイトのこれまでと今後の見通しについてまとめてみよう。
ジーンズメイト ジーンズ中心に扱うカジュアルショップ
ジーンズメイトはリーバイス、エドウィンといった定番ジーンズを中心にカジュアル系の服装を販売しているアパレル企業だ。取り扱いブランドは同社の基本ラインである「MATE」に、大人の男性・女性向けラインである「ブルースタンダード」「innocent blue」など展開している。
ファッションのトレンドとしてジーンズが下火気味となっている昨今だが、それを埋めるように大人向けのラインを推しているのかもしれないが、残念ながら業績への反映はなされていないようだ。
筆者自身、いぜんジーンズメイトを利用したことがあるが、価格の高い商品と安い商品が入り乱れているのが目に付いた。ユニクロやしまむらに近い価格帯の商品がある一方で1万円〜3万円するデニムやアウターを同時に扱うなど顧客層を狙うためのターゲッティングが少々わかりにくかった印象だ。ではジーンズメイトのここ数年の業績推移を確認してみよう。