本土A株市場では、半導体・部品セクターに対する注目度が高まっている。関連70社から構成される半導体・部品セクター指数の動きをみると、7月17日を底値に上昇トレンドを形成している。

直近では9月21日に高値3795ポイントをピークに利益確定売りに押されているが、それでも26日終値は3614ポイントで引けている。7月17日の終値2947ポイントと比べると、22.6%上昇している。

70銘柄の上場先をみると、上海メインボードが20銘柄、深センメインボードが5銘柄、深セン中小企業ボードが22銘柄、深セン創業ボードが23銘柄である。同じ期間で比べると、上海総合指数は5.3%上昇、中小企業ボード指数は10.9%上昇、創業ボード指数は11.0%上昇に留まっており、半導体・部品セクターの株価は市場平均を大きくアウトパフォームしている。

上昇率の高い銘柄の事業内容

半導体・部品メーカーといっても、業務内容は多彩である。上昇率の高い銘柄を中心に事業内容を示すと以下の通りである。

兆易創新(603986):メモリチップなどの製造
晶方科技(603005):半導体のパッケージング
北方華創(002371):半導体製造装置、真空設備、リチウム電池設備などの製造
東晶電子(002199):発振子、振動子などの製造
通富微電(002156):半導体パッケージの検査
康強電子(002119):リードフレーム、ボンディングワイヤなどを製造
湘南国科微電子(300672):半導体回路の設計、テレビ放送用チップなどの製造
江豊電子(300666):半導体用スパッタリングターゲットなどの製造
上海富瀚微電子(300613):監視カメラ用画像処理プロセッサなどの製造
中穎電子(300327):家電、電機コントロール用の半導体などの製造

株価上昇の背景は機関投資家の資金流入

株価上昇の背景には、本土機関投資家の資金が入り始めていることが要因とみられる。直近では6月30日の状況しかわからないが、例えば、兆易創新では、銀行系のファンド、信託、損害保険会社が大株主として数多く名を連ねている。

また、晶方科技(603005)では銀行系のファンドのほか、社会保障基金、国家部門である中国証券金融有限会社、中央匯金資産管理有限責任公司の資金が投入されている。ほかも同様であり、機関投資家好みの銘柄の多いセクターである。株価の動きをみていればわかることだが、最近の株価上昇は、個人の投機によって上がっているわけではなさそうだ。

9月25日付の上海証券報では、「半導体、既に上昇周期入り、機関投資家は“金鉱”セクターの掘削に乗り出す」といった見出しで、機関投資家の見方を伝えている。

最大の注目点は、現状において中国は半導体の消費大国であるが、大半を輸入に頼っている点である。今後、国産化が進む過程で、大きな成長が期待できると考えている。

中国半導体産業協会の統計によれば、2012年の中国IC製造業売上高は501億元であったが、2016年には1127億元に達している。この間の年平均伸び率は22.5%増である。さらに、2017年上半期は571億元で25.6%増と伸び率は加速している。