先月下旬からスタートした小売り企業を中心とする2月決算銘柄の中間決算発表も16日で終わりとなりましたが、その決算を振り返ってみると7割近い企業が前年同期比で増益を確保し、全体では8%近い経常増益となりました。そしてこのように上期決算が好調となるなか通期予想を据え置いた企業のなかにも通期計画達成に向けて順調な折り返しをみせたものがあります。

投資のヒント,2月決算銘柄,通期計画達成
(写真=PIXTA)

そこで今回は通期予想を据え置いた2月決算銘柄のなかから上期実績が上期の会社予想を1割以上上回って着地したものをピックアップしてみました。

例えば上期実績が計画を9割近くも上振れたオンワードホールディングス <8016> では、この決算を受けて決算発表翌日の株価が急伸しています。一方で東宝 <9602> では上期実績が計画を3割以上上回ったものの、通期予想を据え置いたことが失望となり決算発表翌日に株価が大きく下げる場面がみられました。

通期予想据え置きながら上期が予想を1割以上上回った2月決算銘柄

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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