快走するスターバックスをCOSTAが追う。中国のコーヒーチェーンは激烈な競争を展開中だ。本当に強力なチェーンはどこなのか。経済サイト「界面」が特集記事を載せた。、中国の喫茶店業界のはどこへ向かうのだろうか。

中国のコーヒー文化

中国経済,外食産業,米国企業,界面
(写真=testing/Shutterstock.com)

1990年代、2000年代の中国を知る者にとっては、ついにこんな記事が出るようになったか、と感無量の思いがある。当時は中国でうまいコーヒーを飲むすべなどなかった。コーヒー好きの駐在員は、日本からコーヒーメーカーを持ち込み、豆も運んで飲んでいた。それ以外に方法はなかったからだ。

日本のUCC上島コーヒーとは無関係の「上島珈琲」が中国本土で展開を始めたのは1997年だった。ロゴはそっくりだが、これは台湾企業である。続いて米国の麦珈琲(McAfee)の進出が1998年、スターバックスの進出は1999年である。また2002年には、中国初の珈琲館出店のノウハウ本が出版された。このころからようやく中国のコーヒー文化は、新たなステージへ移行していく。

スタバ、2012年の700店規模を2020年には5000店規模へ

スタバは1999年~2006年まで、中国政府の指針に基づき、合弁経営を強いられていた。華北地区は北京三元、華中地区は北京美大、華南地区は香港美心、華東地区は台湾統一、4つの合弁先があった。2006~2011年にかけて合弁相手3社の持株を次々に買収、今年に入り最後まで残った台湾統一の持ち分も買収し、全面的な直営体制を確立した。

直営体制がほぼ整った2012年以降、星巴克の発展は加速する。2012年、直営408店、フランチャイズ292店だったのが、2016年には、直営1272店、フランチャイズ1110店と急増した。2020年の目標は直営、フランチャイズ合わせて5000店である。

スターバックス本社のCOOは「中国は我々にとって第二の市場である。現在の出店ペースは幾十年も持続するだろう」と述べている。

英国COSTAが追いかける

2015年のコーヒーチェーン業界シェアは、スタバが73.3%、次は麦珈琲(McAfee)の9.3%、3位は2007年進出の英国COSTAの9.0%である。4位は香港資本の太平洋珈琲で3.9%、その他4.5%である。

COSTAは2007年に1号店をオープン、中国側2社と合弁で運営してきたが、今年そのうちの1社の持ち株を買収した。英国本社のCEOは、これで経営の自由度が増し、現状を打開できると述べた。2017年現在420店だが、2020年の目標は700店を掲げている。

売上は増加、閉店も増加

「2017中国珈琲行業生存状況報告」というレポートによると、2016年に中国の珈琲館の数は10万軒を超えた。ただし人口では10分の1の日本が約7万軒なので、それほど大した数ではない。

市場規模は700億元、2016年の伸長率は16%である。しかし2016年は年間を通じ、13.5%にあたる店が閉店している。2016年末の店舗数は9万943軒に減った。このデータを見ると、成長産業なのかどうかわからない。

筆者の友人は、山東省で珈琲館を経営している。豆の輸入と卸売り、日本と韓国からは器具の輸入と卸売り、さらにコーヒー教室まで開いている。ここまでやってやっと経営は安定し、今は手ごたえを感じているという。しかし喫茶だけの売上では、ちょっと厳しいようだ。

スタバの都心店は、どこも若い人でにぎわっている。コーヒー好きも確実に増えた。何しろ80后(1980年代生まれ)以降の若い世代が5億5000万人も控えているのだ。個人経営店は厳しいとはいえ繁盛店もある。経営手腕さえあれば、まだまだ十分やっていけそうである。(高野悠介、中国貿易コンサルタント)

【編集部のオススメ記事】
2017年も勝率9割、株価好調の中でもパフォーマンス突出の「IPO投資」(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
株・債券・不動産など 効率よく情報収集できる資産運用の総合イベント、1月末に初開催(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)