マンションは築年数が経てば経つほど資産価値は目減りする。しかし、立地によっては築年数が30年を経ても資産価値がほとんど下落しない場合もある。首都圏でマンションの価値が下がりにくい駅はどこなのだろうか。調査によって判明した駅別利回りを見て、マンション価値が維持できる駅をチェックしてみよう。

利回り4%未満の駅はわずか4駅

資産価値,首都圏
(画像=PIXTA)

調査を行ったのは不動産専門のデータ会社である東京カンテイ。直近3年に中古流通したマンション中、築年数30年のものと、同時期に発生した築年数30年の中古マンションの賃料で、築30年マンションの利回りを算出したもの。利回りが小さいほど、マンション売値が維持されており、価格下落リスクが少ないとして分析している。

首都圏の平均の利回りは築10年で5.18%、築20年で5.81%、築30年で6.19%。築年数の経過とともに、賃料の下落よりも価格の下落が大きい駅が増加し、築30年中古マンションで、利回りは上昇していく傾向だ。利回りが4%未満と価格を維持している駅はわずか4駅しかない。利回り4%台でも63駅だ。利回りが5%未満の駅であれば、下落リスクは少ないといえる。では、マンション価格を維持している駅をランキングで見ていこう。

【築30年中古マンションの利回り】
順位 駅名(路線名)/利回り
10位 上北沢(京王線)/4.33%
9位 白金台(都営三田線)/4.32%
8位 成増(東武東上線)/4.28
7位 目黒(JR山手線)/4.22%
6位 武蔵新田(東急多摩川線)/4.20%
5位 世田谷(東急世田谷線)/4.16%
4位 麻布十番(東京メトロ南北線)/3.92%
3位 半蔵門(東京メトロ日比谷線)/3.81%
2位 広尾(東京メトロ日比谷線)/3.73%
1位 牛込神楽坂(都営地下鉄大江戸線)/3.69%  

下落リスクの少ない駅は都心の高級物件立地