東京は寒いだけですが、大雪となっているところも多いようで、お正月を前に大変だと思います。株式市場は特材料があるということでもなく、手仕舞いの売り買いが中心ということで方向感は見られません。月初高期待や連休明け高期待などがあって売り難いということなのでしょうが、一方で積極的に買い上がる材料もないという感じです。今年の立会も残すところあと2日ですが、方向感に乏しい展開が続きそうです。
最後の最後に節目とみられる23,000円を超えるということもありそうですが、連休中の海外市場の動向などが年明けの相場展開に影響があり、思い切って買い切るということはないと思います。年が明けてからも3連休もあり、何となく来年も波乱の幕開けということになるのではないかと思います。
米国市場も為替市場もクリスマス年末モードということで方向感は見られず、本日の日本市場も方向感に乏しい保ち合いが続くと思われます。ただ、月末・年末を意識してのお化粧買いや月初高期待の買いなども見られそうで値持ちは良いのではないかと思います。ただ、年初来高値圏にあるということでの手仕舞い売りもあり、買い戻しが一巡となったものから冴えない展開になるものと思われます。昨日と同じように値動きの軽い小型銘柄などが目先筋に物色されるのではないかと思います。
引き続き23,000円を意識した動きと思われます。上値を抜けてくるだけの材料もなく、23,000円を超えても超えなくてもいったんは達成感や失望感で売られるということなのではないかと思います。23,000円を超えないということになると掉尾の一振ではなく、手仕舞い売りに押されるということもあるのでしょう。
本日の投資戦略
さすがに日米ともに持高調整の売り買いが中心で方向感が見られません。先高期待が根強いことや利益の持ち越しもあって売り難いのだと思われます。月替わりとなっても何にも変化がないようですが、方向感のない展開が続きそうです。節目とみられる23,000円水準を意識しているということでしょうが、空売りが積み上がらないことには上値も重いという状況は変わらないのだと思います。
今日明日と目先的な値動きの軽いものが物色されるということもありそうですが、利益を確保しておこうということで手仕舞い売りも嵩んでくると思われます。正月休み中は持高を減らそうということになると、上値の重さが確認されたところで売り急ぐ動きも出てきそうです。それでも、ひと昔前と違いご祝儀買いなどはないのでしょうが、月初高期待はあるものと思われ、下がれば買われ、上がれば売られるということなのでしょう。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。