冬至から一週間が経ち、昨日は少しふっくらとした月が見られましたが、満月になる時には新しい年を迎えるということになります。株式市場も本日は大納会ということで今年最後の取引となりますが、本当に今年もいろいろなことがあったと思います。株式市場に携わって30数年経ちますが毎年大納会を迎えると「今年も・・・、来年こそは・・・」と思います。

株式投資は誰を相手にしているのでもなく、市場を相手にしているのですから、良い時もあれば悪い時もあるということで目先の値動きや勝ち負けに一喜一憂することもないのでしょう。将来的に株式市場から退場することなく、コンスタントに利益が出せればそれでいいのではないかと思います。何もストップ高銘柄や「テンバガー」を見つけることが投資でもなく、目先の値動きに一喜一憂することが投資ではないと思います。引き続き「相場道」「投資道」の大成を目指していきたいと思います。今年一年本当にお世話になりました。来年もまたよろしくお願いいたします。

本日の日本市場ですが、米国株は堅調ながらも小動きで方向感は見られず、為替は円高気味ではあるものの動きも少なく、方向感に乏しい展開となりそうです。大納会ということでのご祝儀買いや月初高期待の買いも見られそうですが、一方で連休を前に手仕舞い売りも嵩んでくるものと思われ、閑散小動きとなりそうです。積極的に買い上がるだけの材料もなく、売り急ぐ材料もないということで個別に値動きの軽いものが物色されるという展開が続きそうです。

23,000円を超えなかったということになりそうです。ここから大きく上昇するだけの材料もなく、正月休み中の米国株が大きく上昇するというようなことがないと年初からも23,000円水準が重いということの始まりとなりそうです。月初高期待の後は手仕舞い売りに押されるということもありそうで、22,500円~600円水準を試すこともありそうです。当面は23,000円を上値に下値を試す動きになりそうです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

昨日は後場の中ごろから突如として崩れたという感じですが、基本的には持高調整の売り買いが中心ということで目先の需給だけで動いているということなのだと思います。来年の業績が良いからといって今更買い直すということでもないのでしょうから、年末ということでのちょっとした持高調整の売り買いに右往左往するということなのでしょう。

市場参加者も少なかったのですが、本日は大納会ということで掉尾の一振や月初高期待の買いも期待されます。ただ、引き続き参加者は少ないのでしょうから、ちょっとでもまとまった売り買いが出ると指数が振らされるということになるのでしょう。基調は強含みということなのでしょうが、ここまでの上昇では好材料はしっかりと織り込んだという感じでもあり、悪材料に敏感に反応するという場面も出てくるのではないかと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。