寒い日が続いています。センター試験の時はいつも大雪という感じですが、一年中で一番寒い時期に重要な試験を行うというのもいい加減少し考えた方が良いのではないかと思います。株式市場は米国株などもいっこうに調整とならず、堅調な地合いが続いていますが、日本市場でも同じですが、一つ、二つの銘柄で大きく指数を動かすということになっている感じです。
好決算や好業績期待ということで買われているのでしょうが、信用売りの買い戻しで押し上げているということも多いのではないかと思います。日経平均自体も日経レバレッジ <1570> やファーストリテイリング <9983> の買い戻しが入ると高く、入らないと安いという感じでもあり、ここからさらに上値を買い上がるには昨年10月のように空売りが積み上がる必要がありそうです。空売りが増えないことには上値も限られるということになりそうです。
米国株が上昇し、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が大きく買われたことから本日の日本市場は買い先行となりそうです。ただ、今晩の米国市場が休場となることや円高が進んでいることなどから上値も限られそうで、先週末に指数の下支えとなった銘柄などが手仕舞い売りに押されるようであれば冴えない展開になりそうです。積極的に買い上がる材料が特に見られるということでもなく、小型銘柄の値動きの軽いものが幕間つなぎ的に物色されるということになりそうです。
23,500円までの下落とならない感じですが、まだまだ24,000円を一気抜けるというよりは下値堅めが必要ということなのではないかと思います。24,000円を超えて買い上がるだけの材料があるということでもないので、上値の重さを嫌気しては23,500円~600円水準で値固めをするということなのだと思います。
本日の投資戦略
米国市場は引き続き堅調となっています。ただ、ボーイングなどの動きを見ているとちょっと買われ過ぎではないかという気もしますし、債券が売られて金利が上昇している割に円高となっており、ちぐはぐな動きが続いており何とも落ち着きのない感じです。
日本市場でも先週末は買われ過ぎの典型という感じのファーストリテイリング <9983> が大きく買われ、日経平均を100円以上押し上げた形で、日経平均の下支えとなった感じです。好決算に反応したということですが、既に大きく上昇していただけにここからは上値も重くなるのではないかと思われ、指数への影響も出てきそうです。信用売残高が多いうちは堅調なのでしょうが、買い戻し一巡となってくると一気に調整ということもありそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。