幾分寒さも和らいだ感じですが、今朝ぽつりぽつりと雨が降っていました。株式市場も日本市場は米国市場が休場ということで手掛かりに乏しい中で突如大きく買われましたが、肝心の米国市場は大きく上昇して始まったもののさすがに過熱感もあって手仕舞い売りに押されるという状況で、まだまだ波乱もありそうです。

これは何年も前に、日経平均が2007年の高値水準である18,300円を超えた時や2万円の大台に乗せたときから、セミナーやアルゴナビスの授業では言っていることなのですが、日経平均は1989年の高値までまだ上昇余地があるんだというようなコメントも多いのですが、日経平均の「指数の中身と性質」を考えると日経平均はすでに「史上最高値」という水準にあるとみても良いと思います。決して米国市場などに比べて割安ということはないのではないかと思うのです。現状でも高値圏にあるものも多いのですから、買われ過ぎのところを買わないように慎重に見ても良いのではないかと思います。

米国株が冴えない展開となったことや為替が円高に振れたことから本日の日本市場は売り先行となりそうです。昨日上昇した分を打ち消すように夜間取引の日経平均先物が売られており、昨日同様に指数を押し上げるような買いが入らないと大きく下落することもありそうです。目先的な過熱感が強いことや、日銀の金融政策決定会合や企業決算の発表を前にいったん利益を確保しておこうという動きが進むということもありそうです。

24,000円を付けないことで手仕舞い売りが嵩むということもありそうです。24,000円を超えたら超えたで今度は達成感も出てきそうで、いったん23,500円~600円水準での値固めとなるか、一気に23,000円水準までの調整ということもありそうです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

昨日の日本市場は米国市場が休場となるなかで大きな上昇となりました。昨年9月~11月にかけての上昇や年初、大発会の時と同じように特に理由のない中での執拗な買いが見られて指数を押し上げたという感じです。外国人の買いと伝えられましたが、あえてここで買い上がる理由もなく、持高調整の買い戻しなどもあったものと思われます。

大発会の時と同じように一過性なのか昨年のように継続的に買いが入るのかということになるのでしょうが、やはり、信用取引の売りが積み上がっているということでもないので、一過性とみても良いのではないかと思います。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られていたことも、継続的に買い上がるという雰囲気ではなく、特に買いが継続するということもないと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。