2018年1月19日12時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は引き続き上値が重く、17日(水)は一時110円を割り込む寸前まで下落した。
対英ポンド、ユーロでも、全体的に米ドルが弱い状況は変わらないが、米ドル/円の110円台は、本邦機関投資家のオープン外債や、フラット為替(価格が安い時に将来のフォワードレートを加味し輸入予約するスキーム)による買いで底堅い。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円の110円台前半には、2017年9月8日の安値(107.31円付近)と2017年11月6日の高値(114.73円付近)でフィボナッチ・リトレースメントした場合の61.8%もあり、テクニカル的にも節目の水準となっている。
110円を割り込めば、107円を目指し続落する可能性があるが、110円でサポートされると、しばらく調整モードが続くと見ている。
米国では、20日(土)から一部の政府機関が閉鎖される可能性も浮上しており、株式市場、および為替市場では、一時的なリスクオフに警戒したい。特に堅調な株価は利食いによる反落に注意が必要だ。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。