2018年2月9日12時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日8日(木)のNY市場では、米長期金利が急騰し、NYダウは終値ベースで1000ドル超下げた。米長期金利の上昇も重要だが、マーケットの注目は、21%も上昇したVIX指数(恐怖指数)にある。
2017年は、低ボラティリティで利益が出るVIX指数をショートする取引が人気だったのだが、ここ数日のボラティリティ急騰により、痛手を負ったマーケット参加者も多い。
現在の為替相場の戦略やスタンス
VIX指数のショートはまだ残高があるため、米国株の調整はしばらく続く可能性が高い。米国株の暴落に呼応して、日経平均も上値の重い状態が続いている。
米ドル/円は、108円台で本邦勢の買いが出ており、日経平均の下落に比べると、まだ底堅く推移している。ただし、豪ドル/円や英ポンド/円などのクロス円で円買いが積み上がると、最終的に米ドル/円も下落圧力が強まる。このまま株が続落し、米ドル/円が108.00円を割り込んだ場合、下落はさらに加速しそうだ。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。