2018年2月28日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日27日(火)は、注目のパウエルFRB議長の議会証言が行われた。前議長の方針を踏襲する内容で、年4回の利上げ観測が強まったが、内容としては特別タカ派なものというわけではなかった。ただし、前回の就任演説の時に、株価が暴落したというイメージが残っており、議会証言を米金利上昇・株安のきっかけにしようという短期筋の思惑もあり、実際にパウエル氏の議会証言が始まると、株価は下落、米長期金利は上昇、そして米ドルも上昇するという流れとなった。
米ドル/円は、一時107.67円付近まで上昇したが、パウエル氏の発言ではなく、月末要因の特殊フローが影響した可能性が高い。
現在の為替相場の戦略やスタンス
市場関係者によると、本日28日(水)も、ロンドンフィックスの特殊フローで、米ドル買いが持ち込まれるとの噂がある。 ただし、これは一時的なもので、米ドル/円の下落トレンドは変わらないと見ている。米ドル/円は、引き続き上昇したところは売り目線で臨みたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。