2018年5月8日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
今週は、ドルの上昇が一旦止まりそうだとみている。米ドル/円の109円台後半から110円付近は重そうで、本邦機関投資家が買ってくるレベルも106円台や107円台のため、ここから積極的に上がっていくシナリオは考えづらい。
米ドル/円の日足チャートをみても、200日移動平均線は110.188円、90日移動平均線は108.163円、21日移動平均線は108.366円を指しており、90日と21日はゴールデンクロスしている。現在は90日と200日移動平均線に挟まれた推移で、妙に居心地が良さそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米中問題に関しても、中国商務省は、米国が世界経済の回復を妨げる可能性があるとの認識を示したこともあり、円高圧力が残ってしまっている。また米ドル/円の日足チャートをみると、200日移動平均線手前で跳ね返されたものの、どんどん下がっていく感じでもなく、深いダウンサイドは考えていない。しかし、かといって200日移動平均線を超えてぶち上がる材料もないのが現状。日足の一目均衡表の雲の上限が107.90円付近のため、その辺りでは下値が堅そうだとみている。
今週の米ドル/円の予想レンジは、107.80円~110.50円。戦略としては、基本、引きつけてからの押し目買いで、跳ねたところでの利食いというスタイルで、買い回転させていきたい。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。