2018年5月9日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
足元では、良好な米国のファンダメンタルに目が行きやすく、ドルが上昇しやすいように思われるものの、決定打に欠ける。米ドル/円の日足チャートをみても、200日移動平均線手前で抑え込まれてしまい、ローソク足も今週に入ってから7日(月)、8日(火)と、2日連続、十字線で終わっている。マーケット参加者自体が、かなり迷っていることの表れだろう。ドル買いのプレイヤーを見ても、110円より上は攻め込めずといった印象だ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
110円付近が、かなり強固なレジスタンスとなっているため、このゾーンでショートして、ある程度落ちたところで買い戻すトレードは何度か出来そうだ。しかしながら、なかなか方向感の出ない米ドル/円に関してはひとまず見限って、ユーロ/米ドルに乗り換えるのが、現状ではスマートだろう。欧州圏の指標は弱めで、ECBの量的緩和縮小に関しても先送りされる可能性がみえており、明確にネガティブな状況だ。
ただ、注意したいのがユーロ/米ドルに関しては、一方的な下落がかなり進んだため、相当のリバウンドが入ってもおかしくない水準だ。そのため、突っ込み売りだけは避けたい。戻ったところをしっかりショートしていくスタイルが望ましいだろう。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。