2018年5月16日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

北朝鮮が、本日16日(水)に予定されていた南北高官級会談への参加を突如、中止すると発表。米韓合同訓練を「軍事挑発」と非難した。また、14日(月)には、在イスラエル米大使館がエルサレムに移転され、中東情勢が不安定になるなど、地政学的リスクが高まっている。

そして、昨日15日(火)は、トルコのエルドアン大統領による、金融政策を巡る発言を受け、トルコリラが急落する場面もあった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

リスクオンとは言えない環境下で、昨日15日(火)は米国株が下落。ドル金利の上昇も株価の重石となったようだ。ところが、米ドル/円は株価の下落に連動せず、ドル金利上昇に呼応して、レジスタンスとして強く意識されていた110円を突破し上昇した。

短期的な為替への影響はないとされているが、やはり武田薬品工業の大型M&Aに絡んだ買いが、米ドル/円を押し上げている可能性はある。

従来、相関性の高い米国株と米ドル/円がちぐはぐな動きを見せているため、一旦様子見としたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。