2018年5月30日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

イタリアの政局リスクが散見しており、マーケットはリスクオフ一色。ユーロが続落している。

昨日、29日(火)の夜も、NYダウが一時500ドル安となり、現在、世界的なリスクイベントとなってきている。ムニューシン米財務長官も、「G7ではイタリアの政局リスクが議題となる」と述べており、現在のマーケットの焦点がイタリアの政局問題に集中している。

そんな中、イタリア自体は、マーケットの混乱をみて、与党の五つ星の党首が再度連立政権の協議に入る可能性を示唆し、また伊大統領自身も弾圧を求めないという考えを明らかにした。これを受けて、ユーロは一旦下げ止まっている。ただ、問題の根本的な解決に至っているわけではないため、ユーロ売りがメインシナリオとなることは、今後も余儀なくされそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ユーロ/米ドルの日足チャートをみると、ここまでの下げが早いため、一時的な反発があってもおかしくないだろう。ただし、警戒しつつも、ユーロショートで攻めなくてはならない状況のため、長期のコアポジションを持っている場合は、そのままホールドで良さそうだし、短期であれば、慎重に戻りを待ってから下値攻めのどちらでもいいだろう。ここからは、節目となる1.15ドルを攻めていく展開を想定している。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。