2018年6月5日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週は何とも方向感がなく、難しい相場となっており、みんなロダンの考える人状態となっている。現在、米国が通商問題で、メキシコ、カナダ、EU、中国、日本と、あらゆる国を敵に回しつつあるため、今週末8日(金)、9日(土)に開催されるG7でどういった展開になるのかが注目される。現在は、好調な米国のファンダメンタルと通商問題のドル売り観測での綱引き状態だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の日足チャートをみると、200日移動平均線が110.18円、90日移動平均線が107.91円を示しており、2つの線がほぼ平行に移動し、そこに挟まれての推移となっている。

21日移動平均線に関しては、今朝5日(火)に上抜けたものの、110円は超えられずにいる。IMMの数字をみると5000枚ほど円売りが増えたものの、ポジションが傾かないところをみると、短期勢も方向感を決めかねていることがうかがえる。IMMのユーロロングが減らず、ユーロ/米ドルのトレンドは下で、ユーロ/円も下方向となっていることから、米ドル/円も必然的に上値が重くなってしまう。

今週の米ドル/円の予想レンジは108.20~110.80円。一方向に行く感じではないため、予想レンジ内ではスキャルピング、もしくは静観、そして予想レンジを超えたところでは逆張りで臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。