2018年6月12日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
ここしばらくの間、米ドル/円は、日足チャートの200日移動平均線と90日移動平均線に挟まれて、揉み合いを続けていた。しかし、本日12日(火)、110.493円まで引きつけた後、200日移動平均線を上回った。ただし、111円は重いという印象だ。12日(火)現在、米朝首脳会談が開催中だが、世界中が注目する中、どれだけ北朝鮮の非核化が進むのかが焦点。
その他、今週はイベントを多数控えている。まず明日13日(水)のFOMCでは、米国の利上げはほぼ織り込み済み。14日(木)のECB理事会では、テーパリングに関して不透明な状況が予想され、15日(金)の日銀に関しては無風が予想される。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円の今週の予想レンジは、108.20~110.80円。揉み合いの中で下値が固まれば、もう一段上もあるかも知れないが、あまり高いところでは買いたくないと思っている。110円後半から111円付近では売り場探しをしたい。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。