2018年6月13日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

注目度の高かった米朝首脳会談が昨日12日(火)、無事終了した。アナリスト等の意見は様々だが、米朝両国が初めて会談をして、今後の平和の体制を構築するために協力するということで合意したため、大きな成果を収めたといえるだろう。今後、非核化に向けて具体的な内容を詰めていく段階では、双方の対立などがあるとは思うが、それはもう少し先になりそうだ。よって、足元はリスクオンとみて、この流れに素直に乗っていくべきだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日本時間の明日14日(木)早朝にはFOMCを控えているが、米国の利上げはほぼ100%織り込み済みのため、市場参加者が狙っているようなセル・ザ・ファクトすら期待出来ないかも知れない。今回のポイントは、利上げそのものではなく、年内の利上げペースが焦点となるため、金利見通しやパウエル議長の会見の方向性を探っていくことになるだろう。

会見の内容に関してだが、前回の声明文では、わりとハト派的な内容だったため、今回大きくタカ派にシフトチェンジするとは思っていない。新興国経済なども失速している中、世界経済を意識したハト派な内容を予想。ただ、もし、ハト派でも、断続的なドル売りには直結しないだろう。世界的なリスクオンのため、ドルが下押しするような展開であれば、短期的な反発を期待して押し目を取りに行ってもいいと、今のところ考えている。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。