2018年7月3日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
現在、人民元が相場の中心となっており、上海総合指数の下落でリスクオフマーケットになるとの予想は、先週から変わっていない。しかし、従来リスクオフ局面では円高傾向が強まるのだが、今回はなかなか円高が進まない。どちらかと言えば、米ドル全面高のマーケットになるのではないかと考えている。 過去を遡ってみると、1997年後半から1998年にかけて発生したアジア通貨危機、およびその後波及したロシア危機というリスクオフの状況下で、円ショートが史上最大にまで膨らんだことがあった。当時は、金融危機=米ドル高という傾向があり、今回も似たような状況を想定している。
現在の為替相場の戦略やスタンス
日経平均が落ちても米ドル/円が底堅い。明確な要因は不明だが、おそらく企業投資のM&Aの資金や投資フローが、米ドル/円の下値を支えているのだろう。短期勢が円ロングにならないため、リスクオフでも円買いが進まない。 トレードは米ドル買いを狙いたいのだが、テクニカル的に対NZドルでの米ドル高に妙味がありそうだ。NZドル/米ドルは、約2年続いた0.68~0.75ドルのレンジを下にブレイクし、下値余地が拡大している。ユーロ/米ドルも下方向で考えており、米ドル/人民元は、7.0元方向への米ドル高、人民元安が進むだろう。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。