日経平均   22,270.38 円 △ 78.34 円
≪東証一部≫
売買高    11億1,629万株
売買代金  1兆8455億7300万円
値上り銘柄数 1,498 銘柄
値下り銘柄数 523 銘柄
騰落レシオ(25日) 97.88 % △ 2.34 %
為替 1ドル=110.88 円

市況概況

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

●米国株高で買い先行も上値は重い

米国株が堅調、特にダウ平均が大幅高となったことから買い先行となりました。為替も円安ということで買われましたが昨日の相場で米国株高を織り込んでいたような面もあり、中国株が堅調ながらも上値が重いということもあり、買い上がる材料もないことから上値も限られました。週末ということでの手仕舞い売りも出ていたものと思われ、指数は小動きとなりました。

昼の時間帯も特に売り買いを急ぐでもなく手仕舞い売りに押されて上値が重いという感じで後場に入るといったん上げ幅を縮小する場面もありました。それでも売り急ぐということでもなく指数は方向感に乏しい展開が続きました。中国市場が軟調となると連れて手仕舞い売りを急ぐ動きになり、結局は小幅高となりました。週末に何かあったら困るということで持高を減らす動きとなったものと思われます。

小型銘柄も総じて堅調ながらも上値が重いというものが多く見られました。東証マザーズ指数は大幅となったのですが、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調ながらも上値の重い展開でした。先物はまとまった売り買いはほとんど見られず、指数を大きく動かすことも方向付けるようなこともありませんでした。

昨日はファーストリテイリング(9983)が指数押し上げましたが、今日は反対に足を引っ張りました。ユニー・ファミマ(8028)やテルモ(4543)が指数を押し上げたという形です。日経平均だけが高いという状況が続いていましたが、本日はTOPIXの方が上昇しました。銀行株などが買われたということやファーストリテイリングが売られたということなのですが、日経平均自体は当面方向感に乏しい保ち合いが続くと思います。

●テクニカル分析

日経平均
雲を上回っての引けとなりました。遅行線も日々線にサポートされた形ですが、週明けに急騰とならないと遅行線が日々線を下回ることになり、それでなくても上値の重そうな形なので、週明けに売られると調整となるのでしょう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。