相変わらず暑い日が続いていますが、8月も今週で終わりですから、少しは涼しくなってくるものと思います。株式市場も全く盛り上がらないなかで指数だけが高いという感じですが、指数が上昇することで盛り上がってくればそれはそれでいいと思います。先週末の「投資戦略会議」でも午前中の「先物・オプション講座」でも話が出たのですが、最近の株式市場は「○○関連」というようなテーマ株で盛り上がるということが比較的少なく、しかも長続きしないという感じです。
確かに「訪日外国人関連銘柄」として化粧品株の上昇が続くとか、「キャッシュレス関連銘柄」として情報通信系の企業の上昇が続くということはあるのですが、株式市場で「テーマ」として囃されて取り上げられるということが少ない気がします。「カジノ関連」にしても「オリンピック関連」にしてもこうしたテーマが取りざたされていない時にテーマに注目して見るのも良いのではないかと思います。
本日の投資戦略
米国での利上げスピードが加速されないということが日本株式市場にとってプラスなのかどうかということになりそうです。米国株が高いということで連れ高ということもあるのでしょうが、貿易摩擦問題などが取りざたされると米国株が高くても日本株は買えないということにもなりそうです。円高に振れるようであれば、買い難くなってくるのでしょう。
外部環境が決して良くはないのですが、指数が堅調となっています。先週末も円安に振れたから買われているという割には円安メリット銘柄が全く買われておらず、一昨年の米大統領選挙前から目先の需給だけで指数が大きく動かされているという感じです。空売りが多い銘柄の上昇が目立つということであり、本日も引き続きそうした目先の需給だけでの動きとなりそうです。
売られ過ぎた銘柄の反発が期待されるところですが、買われているものは逆に値動きの軽いものという感じです。ただ、結局は好業績ながらも買われていない銘柄が買われるということになるのでしょうから、引き続き食品株や自動車株に注目です。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立(現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。