今朝は幾分涼しく、秋の気配が強まった感じです。強い台風が近づいているということで心配ですが、大阪の地震も含めて今年は西日本がかなりダメージを受けている感じです。株式市場は堅調な地合いが続いているのですが、あくまでも「日経平均」という指数が堅調なだけで、安値を試す動きになっている主力銘柄等も多くなっています。二極化しているという感じでちょっと「異常な事態」になっているのではないかと思います。
貿易摩擦問題が引き続き取りざたされそうですが、とりあえず今のところ日本企業には大きな影響がないという見方になっているのか、あるいは安値更新となっているような銘柄にはジワリジワリと貿易摩擦問題の影響が出ているということなのでしょうか。二極化しているということは現状の懸念材料に影響がありそうな銘柄には買いが入らないから二極化しているという見方もできます。ただ、実際に貿易摩擦問題が日本企業に影響があるとすれば、現在買われている銘柄等も無傷ではいられず、いずれは影響も出てくるものと思います。逆に言えば影響がありそうだといって売られていて実際には影響が小さいということもあるのですから、売られ過ぎ銘柄の見直しということも有効なのではないかと思います。
本日の投資戦略
週末の日本市場は冴えない展開になりました。日経平均に影響の大きな銘柄が買い戻されたことで下げ渋りとなりましたが、あくまでも月末の買戻しということでの下げ渋りということであり、ここからは調整感も出てきそうです。日経平均に影響の大きな銘柄だけが買われているということでもあり、9月になったということで動きが変わるということもありそうです。
9月に入り相場が変わるのかどうかが注目されます。9月は中間決算の月でもあり、米FOMCや日銀の金融政策決定会合もあり、波乱もありそうです。今週は米国の主要経済指標の発表もあり、米国市場に右往左往させられるのでしょうし、米国の中国に対する追加関税発動が予定されており、中国株式市場などの影響もありそうで、先行きに対しての懸念も根強く、23,000円での上値の重さが確認されたということでもあり、調整感が出てきそうです。
引き続き売られ過ぎ銘柄に注目です。日経平均が戻り高値圏にあるにも関わらず、特に業績の悪化が見られるということでもないのに、年初来安値を更新している売られ過ぎ銘柄に注目です。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立(現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。