かなり強い台風が来ているということで心配です。今年は西日本が水害や地震で大きな被害となっていますが、何もなく通り過ぎてくれればいいと思います。株式市場も米国市場が休場となるなかで冴えない展開となりましたが、相変わらず日経平均の影響の大きな銘柄だけは堅調となっているものがあります。目先の需給要因だけで動いているという感じですが、逆に言えば業績面から割安となっているものも多く、少し先を見て考えるということで良いのだと思います。

じっくりと個々の株を見てみると、高配当利回り銘柄も多いことに気が付きます。逆に言えば高配当利回りとなるほど買われていないということなのですし、配当はその分株価が下がるから意味がないんだという見方もあって、高配当だけでは買われないものも多いようです。ただ、株式投資を楽しむということであれば案外配当や優待というのも楽しいものですし、目先の値動きを気にせずにじっくりとした投資ができるという面もあります。こうした目先的な手掛かりに乏しい時に見直してみるのも良いと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

それでなくても日本市場独自の材料に乏しい中で米国市場が休場となり手仕舞い売りに押されました。相変わらず日経平均に影響の大きな銘柄だけは空売りの買い戻しもあって堅調でしたが、日銀が買っていた割には戻りも鈍かったというところです。貿易摩擦懸念などがどうしても早めの利益確定を促しているということでしょう。

米国市場が休場ということでまた中国市場の動きを気にすることになりそうです。為替も大きな動きは見られず、方向感もないので、本日の日本市場も方向感に乏しい展開となりそうです。個別に売られ過ぎている銘柄等が買われるということになるのでしょうが、目先の需給だけでの動きとなり閑散とした状況が続くのでしょう。閑散に売り無しということで大きく下押すこともないのかもしれません。

売られ過ぎ銘柄が相変わらず買われません。引き続き明治HD(2269)や極洋(1301)、パナソニック(6752)など売られ過ぎ銘柄に注目ですし、好材料が出ている三菱ケミカル(4188)など化学株などにも注目です。

三菱ケミカル(4188)は雲や25日、75日移動平均線や基準線が集中しており、ここで下げ止まるかどうかというところです。遅行線が日々線を割り込みかけており、本日堅調となれば戻りを試す動きになるのでしょう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。