2018年9月4日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

トランプ米大統領は、非常に強い言葉で中国に対する関税の引き上げを示唆しており、先週は、2000億ドルの対中関税を発動する意向を示したことが話題となった。ただし、実際にここまで大規模な関税の引き上げを実施するとなると、米国内の消費税も上げざるを得なくなるだろう。11月の米中間選挙を控えていることから、単なるポーズの可能性もあるが、結果が出る前はリスクを取ったトレードは避けたほうが賢明だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の最大の焦点は、トランプ米大統領が中国に対する経済制裁の第3弾を発動するか否かである。また、その前には米国とカナダとの北米自由貿易協定(NAFTA)交渉も控えており、米国の通商政策の行方に注目が集まる。今週は、7日(金)に米雇用統計など重要度の高い経済指標もあるが、経済指標よりも貿易交渉に関する報道で相場が左右されそうだ。未だ残る新興国不安や、貿易摩擦悪化への懸念から、短期では豪ドル/円やカナダドル/円の戻り売りが有効だろう。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。