2018年9月12日12時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

豪ドルは2018年の年初からじり安な展開が続いており、特に8月からは下落が顕著となって、今週も軟調に推移している。JPモルガンのレポートによると、米中貿易摩擦の影響により、中国は70万人の雇用を失うことになり、さらに激化するようであればそれ以上の雇用喪失に繋がる懸念がある。また、オーストラリアでは、政治の不安定化と大手銀行による住宅ローン金利の引き上げなどが、RBA(豪中央銀行)の利上げの妨げとなっているようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

豪ドルは、オーストラリアの最大貿易相手国である中国の株価と相関性が高く、中国株の下落は豪ドルの下落を誘因する。米中貿易摩擦の激化により、中国株が下落していることも、豪ドルの上値を抑えている大きな要因だ。貿易問題は今のところ出口が見えておらず、豪ドルは引き続き下落リスクが高い。特に下値の堅い対ユーロで豪ドルを売りたいと考えており、ユーロ/豪ドルの押し目買い狙いで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。