日経平均   22,604.61 円 ▼ 60.08 円
≪東証一部≫
売買高    14億5,879万株
売買代金  2兆3601億7400万円
値上り銘柄数 548 銘柄
値下り銘柄数 1,496 銘柄
騰落レシオ(25日) 84.03 % ▼ 3.41 %
為替 1ドル=111.53 円

市況概況

米国株は堅調、為替も円安気味ということで買い先行となったものの米国で半導体関連銘柄などが売られたことや相変わらず買い気に乏しい展開のなかで上値の重さが確認されると手仕舞い売りを急ぐ動きで冴えない展開となりました。日経平均に影響の大きな銘柄が買い戻しなどで堅調となり、日経平均は下支えとなりましたが、新安値銘柄数も多く、日経平均以上に下落した雰囲気でした。

昼の時間帯は後場からの日銀買い期待もあって下げ渋りましたが後場に入ると手仕舞い売りも嵩んで下値を試す動きもありました。ただ、日銀の買いが入ると徐々に買い戻しなども入り、下げ幅を縮小、その後は方向感に乏しく一進一退となりました。結局最後は手仕舞い売りを急ぐ動きや先物・オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む思惑などから買われ、下げ幅縮小しての引けとなりました。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調となりました。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調となりました。先物はまとまった売り買いも散見されましたがあくまでも乗り換え売買など持高調整の売り買いが入るということで大きく方向付けるようなこともありませんでした。

相変わらず、日経平均に影響の大きな銘柄だけの相場となっています。特に何に反応するでもなく、動いた方に動くというようなことが個別の銘柄でも起こっているという感じです。当面は日経平均は右往左往するのでしょうが、相場全体としては冴えない展開が続くということなのだと思います。

●テクニカル分析

日経平均
かぶせ線のような形で上値の重さが確認された形です。本日の高値を抜ければ22,800円台までは戻すのでしょうし、安値を割り込むと再度22,400円水準まで下落となるのでしょう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。