2018年9月13日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日12日(火)の米ドル/円は111円台前半へ反落。米8月生産者物価指数の下ブレや、欧州通貨に対するドル売りが重しとなり、前日の上げ幅の大半を失った。チャート面からは上値追いの展開も期待されたが、日足一目均衡表の雲上抜けはまたしても「ダマシ」に終わった格好だ。「112円の壁」に挑む事なく、再び一目均衡表の雲の中に押し戻されており、上昇再開機運はすぐには高まりにくいだろう。111円台半ばは上値抵抗になりそうだ。調整に向かった場合は、20日移動平均線や一目転換線が通る111.00円台が下値のメドとして挙げられる。これを下抜ければ一目基準線や雲の下限がある110.70~80円付近まで下落余地が広がる可能性もある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日13日(木)の注目材料は米8月消費者物価指数。昨日12日(水)の米8月生産者物価指数は、まさかの前月比低下となったが、米8月消費者物価指数は前月比+0.3%、前年比+2.8%と、堅調な伸びが予想されている。ただし、市場の関心は欧州中銀(ECB)、英中銀(BOE)、トルコ中銀(TCMB)の政策発表に向かいやすい。これらの結果によっては、米ドル/円だけが「蚊帳の外」という展開もあり得るだろう。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。