2018年9月26日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円はチャートを見ると112.00円をブレイク後に下値を固めつつ、しっかりした展開から上昇トレンドを形成しつつある。材料を見ても日米金利差を背景に底堅く、年初来高値となる113.39円付近が視野に入ってきた。そうしたなか、本日26日(水)からFOMCや日米首脳会談が予定されている。これらイベントをこなしつつ、上昇トレンドを継続することができるかが焦点だろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今回のFOMCでは0.25%利上げがほぼ織り込み済みとなるため、注目はFRBが示す2021年までの経済見通しやFOMCメンバーの金利見通しを示すドットチャートになるだろう。さらにはパウエルFRB議長の記者会見での発言も目が離せない。記者会見ではあしもとのFOMCメンバーやパウエルFRB議長の発言から、タカ派的スタンスが維持されると思われるが、米中貿易戦争長期化への懸念から慎重な発言もあるだろう。強弱がミックスした会見になる可能性もあるため、内容次第でどちらにでも動けるよう柔軟姿勢で臨むべきだ。ただ、これまでFOMC後にはセル・ザ・ファクト的な売りが散見することがあったが、現在の米ドル/円のモメンタムであれば、これまでと違い沈み続けることはなさそうだ。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。