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ネット通販で最も気になるのは配送料金、次に気になるのがポイントサービスだろう。ここでは、次第におトク感が薄れるAmazonに代わる存在として、大手家電量販店のネット通販サイトに注目する。
じりじりと配送料金をつりあげるAmazon
Amazonはネット通販の雄と言える存在だが、だんだんとおトクでなくなってきていることに気づいているだろうか？
たとえば、Amazonマーケットプレイスの商品はもとから配送料金がかかってきたが、Amazonが直接販売する商品については、以前は一部商品を除き通常配送料金は全品無料だった。ところが2016年4月に、注文額が2,000円未満だと350円の配送料金がかかるようになり、2018年4月にはさらに400円に値上げされた。北海道・九州・沖縄・離島の場合は、これが440円となる。
Amazonプライムに入会すると通常配送料金は無料になるが、PrimeビデオやPrime Musicをそこまで必要としない人なら、年会費の3,900円は高く感じられるだろう。
また、ポイントが効率良く貯まるネット通販サイトの多いなか、ポイントが付与される商品が少ないのもAmazonの残念な点だ。ポイントが5～15％付与される商品もあるにはあるが、あくまでキャンペーン的に付与されている印象であり、買えば買うほどポイントがどんどん貯まる感じではない。
即日・指定日配達も無料になるヨドバシ.com
おトクでなくなってきたAmazonに代わり、便利でおトクなネット通販として台頭してきたのが、ヤマダ電機、ビックカメラ、ヨドバシカメラなど大手家電量販店が運営するネット通販サイト。取り扱うのは家電だけでなく、キッチン用品、日用品、医薬品、美容・健康関連、文具、スポーツ用品、防災・防犯関連、おもちゃ、カー用品……など実に多彩だ。
なかでも取り扱い商品が充実していると人気なのが、ヨドバシカメラの「ヨドバシ.com」。同サイトでは書籍や食品、ベビー用品まで扱っており、全品全国送料無料となっている。しかも、即日・翌日・指定日配達も無料で、購入した商品は最長180日間の補償を無料で受けられる。
ビックカメラの「ビックカメラ.com」も全品全国送料無料だが、指定日配送については対象地域に制限があり、ヤマダ電機の「ヤマダウェブコム」は3,000円（税別）以上の購入で配送料金無料となるため、これはあまりおトクとは言えない。
以上を考えると、ヨドバシ.comの配送サービスが圧倒的に便利でおトクであることがわかるだろう。ちなみに、Amazonで指定日配達・お急ぎ便を設定すると500～540円、当日便なら600～640円の配送料金がかかる。
基本となるポイント率は10％
ヨドバシ.com、ビックカメラ.com、 ヤマダウェブコム、それぞれのポイントサービスについても触れておこう。
いずれも基本となるポイント率は10％だが、ヤマダウェブコムでは提携カード（ヤマダLABI ANAカード）以外のクレジットカード支払いでは8％に目減りする。
一方、ビックカメラ.comで獲得したポイントはコジマポイント、ソフマップポイントと相互利用が可能で、SuicaやJALマイルにも交換できるが、ヨドバシ.comで獲得したポイントは同サイトかヨドバシカメラの店舗でしか使えない。
このことから、ポイントサービスについてはビックカメラ.comのほうがヨドバシ.comよりも使い勝手がいいと言えそうだが、定期的に利用する予定があるなら、総合的に考えてヨドバシ.comのほうがより便利でおトクと考えていいだろう。
ヨドバシ.comで獲得したポイントの有効期限は最後に買い物をしてから2年間なので、ポイントを無効にしてしまうことはまずないはずだ。
文・モリソウイチロウ（ライター）／MONEY TIMES
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