③傷病手当や有給で十分対応できる

会社に属している限り傷病手当や有給休暇を利用すれば万が一の病気の時でもある程度対応出来ます。

企業に就職していれば1年に一度有給休暇が付与されます。またサラリーマンとして働くということは企業の健康保険制度にも加入しているため、就業不能状態になったときは傷病手当という保障によってある程度の収入を保障してくれる制度があります。傷病手当は医師から就業不可能の診断を受けてから3日の据え置き期間を置き、その後休んだ日については日給換算の約3割を保障してくれるというものです。

さらに最近は医療の発達により平均の入院日数は格段に低くなってきています。健康な人であれば何か病気をした場合であっても1週間もあれば退院するというのが普通です。その程度であれば有給休暇を消化することで経済的な負担はなくなりますし、万が一長期化した場合であっても少しの貯金があれば傷病手当を利用することで極めて負担の少ない状態を作り出すことができます。そのような環境が整っていることもあり、独身サラリーマンに保険の必要性は低いと考えることができます。


独身サラリーマンは保険よりも貯金がおすすめ

独身サラリーマンは保険よりも貯金や自己投資がおすすめです。

上記で述べたように家族のいない独身サラリーマンには家族持ちの方に比べて経済的リスクが少ない状況であることがわかります。そのため独身サラリーマンの方で保険を検討されている方は、その予定している保険料を将来の結婚するための貯金や、よりビジネスで活躍するための自己投資に充てた方が将来的な費用対効果は高いと言えるでしょう。

また貯蓄性のある保険を検討したとしても生命保険会社が提供する積立型保険のメインは死亡や病気に対する保障であることがほとんどなので、収益性を求めてお金を運用しようということであれば投資信託や株式投資、外貨預金などの手段を選択した方が良いと考えられます。

周囲につられて保険の販売窓口などで相談すれば当然リスクについての説明から保険商品を進めてくるような説明しかしませんが、独身サラリーマンという状態を客観視した上で、高齢になるかもしくは結婚して家族ができるまでは保険の必要性は低いのではないかと私は考えています。